アスピックとは

「アスピック」…ちょっと耳慣れない単語ですね。フランス料理が好きな方はご存知かもしれません。
これは日本でいう「煮こごり」もしくは「ゼリー寄せ」のことを指します。
肉や魚、香味野菜などを長時間煮込んで作ったスープに、ハムや野菜を入れて固めたゼリー状の料理で、元々は食材から溶け出したゼラチンによって固まっていましたが、現在では意図的にゼラチンを加えて冷やし固めるレシピが増えてきました。
サラダやテリーヌのつけあわせにするほか、料理の表面に塗って照りをつけるためのツヤ出しとしても使われます。
中華料理にも、豚足の塩漬けをショウガや八角などのスパイスとともに煮込んだ「肴肉(ヤオロウ)」というアスピックに似た料理があります。その他にも「肴驢肉(ヤオリューロウ)」というロバの肉を使ったものもあり、中国では地方の名物料理になっています。

アスピックの歴史

アスピックの生まれは古く、ローマ時代には既にアスピック料理があったといわれています。料理人が肉料理を作る際、冷えた肉汁が固まったことに気付いたのがきっかけです。
当時はゼラチン質(コラーゲン)を多く含む肉や魚などを煮込み、そのスープを冷やして料理として出していました。当時のアスピックは天然のゼラチンによる硬化であったため、熱の変化に弱く、アスピックを乗せる皿はよく冷やしておく必要がありました。
日本ではあまり馴染みのない料理ではありますが、1950年頃のアメリカではトマトのアスピックが流行したとされています。

アスピックの美味しい食べ方

見た目も涼しげなアスピックは夏場にぴったりな料理です。
夏の定番の素?も、何回か食べると飽きてしまって箸がなかなか進みませんが、キュウリやトマトを入れたアスピックをサイコロ状に切って乗せれば、見た目も華やかになって食欲をそそります。
また、野菜を手軽に摂れるのもアスピックの良いところですね。
野菜の他にも、材料として特に人気なのがエビと豆類。アスピックのゼリー越しでもハッキリと食材の鮮やかな色が見えるので、料理に彩りを添えたい時に最適です。
豆類の中でも枝豆は綺麗な緑色でクセのない味なので、様々な食材に合わせやすいのでオススメです。
お子様がいるご家庭では、星やお花の形に具材をくり抜いてから入れるのもいいですね。
ベビーコーンやオクラは小口切りにするだけで断面が綺麗に見えるのでお手軽です。

まとめ

ちょっと馴染みのない料理ではありますが、工夫次第では和洋問わず料理に取り入れていけそうですね。
ヨーロッパの一部の地域ではクリスマスやイースターなどのお祝いに、豚肉のアスピックを食べる習慣があると言われています。見た目も華やかなのでパーティなどのおもてなしの席にもおすすめです。