キルシュ酒とは

キルシュ(Kirsch)とはドイツ語で「サクランボ」のことを指します。キルシュ酒はサクランボを原料としたお酒のことです。

キルシュ酒の種類

キルシュ酒には大きく分けて2種類あります。

フルーツブランデー類

一つ目はサクランボ果汁を発酵させて作った醸造酒を蒸留させて作るもの。フルーツブランデー類に分類されます。キルシュ酒の代名詞でもある「キルシュヴァッサー」は此方に該当します。
・キルシュヴァッサー
種ごと潰したサクランボを一か月半ほど熟成させたのち、蒸留して作られる無色透明のお酒です。
「黒い森」ともいわれるドイツのシュヴァルツヴァルト地方の名産品にもなっています。
別名「キルシュワッサー」。単純に「キルシュ」といわれることもあります。
お菓子を作る際に香りづけとしてよく使われます。中でも「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」というドイツのチョコレートケーキにはなくてはならない存在で、名前は「黒い森のサクランボ酒ケーキ」という意味です。

リキュール類

もう一つはサクランボをブランデーやウォッカなどのスピリッツに浸漬させて、サクランボの香りをお酒にうつすことで作るもの。リキュール類に分類されます。お菓子作りに用いられることが多いのは此方です。中でも「チェリー・ヒーリング」という銘柄が有名です。

・チェリー・ヒーリング
サクランボを種ごと粉砕し、スピリッツに浸漬したのちに蒸留させ、さらに種を取り除いたサクランボの果肉と果汁をアルコール発酵させて作った醸造酒と混ぜ合わせます。サクランボ以外にも様々なスパイスが入っているので香り豊かなリキュールです。
チェリー・ヒーリングを使った「キス・イン・ザ・ダーク」というカクテルが特に有名です。

キルシュ酒の使い方

ストレートで飲むのは勿論、ソーダ割りにしても美味しく飲めます。
そのほかチョコレートとの相性が良いので、チョコレートケーキやティラミスを作る際に香りづけとして加えるとチョコレートの香りが引き立ちます。
フルーツケーキやチェリーパイ、イチゴジャムに加えても香りに深みが出るのでオススメです。
また、梅酒などのように氷砂糖とホワイトリカーで漬け込めば家庭でも簡単にキルシュ酒が楽しめるので、少量使ってみたいという方は自家製キルシュ酒にチャレンジしてみるのも良いですね。

海外では定番

サクランボを使ったお酒は日本ではあまり馴染みがありませんが、海外では定番のお酒のようですね。サクランボは大好きな果物なので、ぜひストックしておきたいお酒です。

コニャックとは

フランス南部のコニャック周辺の特定の地域で作られたブランデーのことです。コニャックの名を冠するためには産地の他に、原料や蒸留方法など、厳しい基準を満たさなければなりません。
ユニ・ブラン種の白ブドウを原料とし、銅製のポットスチルという蒸留釜を使用して作られます。ポットスチルで蒸留された酒はアルコール以外の成分も一緒に蒸留されるため、豊かな香りの独特な蒸留酒に仕上がります。
樽による熟成の度合いによって「V.V.S.O.P.」、「V.S.O.P」、「V.O.」、「X.O.」、「EXTRA」、「NAPOLEON」などの等級に分類されます。しかし、公的な等級ではないため製造者によって差異があり、各メーカーが独自の呼称をつけています。
有名な銘柄に「ヘネシー(Hennessy)」「レミー・マルタン(Remy Martin)」などがあります。
「アルマニャック」「カルヴァドス」と同様に、世界三大ブランデーの一つとして名を連ねています。

コニャックの歴史

ブランデーで一躍世界に名を轟かせることになったフランス・シャラントにあるコニャック。シャラント川両岸に位置し、ロマネスク様式の聖堂や古城が数多く残る歴史的な町でもあります。
コニャックでブランデー製造が始まったのは16世紀のことで、歴史あるフランスの文化の中では遅い方だと言われています。
ワイン造りが中心だったにも関わらず、世界屈指のブランデー産地として有名になったのは、優れた輸出市場を持っていたこと、加えて悪天候の影響でワイン造りが他の地域に引けを取ってしまったことが理由として考えられています。
本格的にブランデーの製造・熟成が始まったのは19世紀初期になってからです。この頃からコニャック地方のブランデーは品質が良いということで、ロンドンの上流貴族たちの間で浸透し始めました。
今日ではブランデー製造を始めとする、瓶詰め、ラベル貼り、コルク生産などのブランデー産業でコニャックの経済は回っています。

コニャックを美味しく飲むには

まずはストレートでコニャックそのものの味や香りを楽しんだ後、水割りやロック、ソーダ割りを楽しみましょう。「せっかくのコニャックなのに割って飲むのはもったいない!」と感じられる方もいるかと思いますが、割ることによって味の変化を楽しむことができるので、決してもったいない飲み方ではありません。
お好みの割り方で、楽しく美味しく飲むのが一番美味しい飲み方です。

料理にお菓子に活躍

高級ブランデーとして名高いコニャック。
記念日などの大切な日にはコニャックで乾杯するのもロマンチックで良いかもしれませんね。