科目:アブラナ科オランダガラシ属

原産地:ヨーロッパ、中央アジア

別名:オランダガラシ(和名)クレス、てい?(れき)

■肉料理の名脇役

なかなかメインで使われることはなく、ステーキなどの肉料理に添えられていることが多いクレソンですが、そのほんのりピリッとした味わいと、野性味あふれる香りは、脇役にしておくにはもったいない食材です。繁殖力が非常に旺盛なため、付け合わせとして通年出回ってはいますが、天然物の「クレソン」の旬はズバリ春です。色鮮やかで茎も太すぎず柔らかい天然物のクレソンを楽しみたいなら春が狙い目です!!

■旺盛な繁殖力!!

日本には明治の初めに在留外国人用の野菜として導入されたのが最初と言われています。外国人宣教師が伝道の際に日本各地に持って歩いた事で広く分布したそうです。現在では野生化が進み、各地の河川中流域でごく普通に見る事ができるほどになりましたが、野生化の始まりは、上野のレストラン精養軒で料理に使われた茎の断片が汚水と共に不忍池に流入し根付いたと伝えられています。

■クレソンの新しいおいしさを発見!!

さわやかな香りとくせのある味わいが特徴のクレソンですが、食べ方はステーキのつけ合わせやサラダなど、生食する機会がほとんどで、レパートリーはあまりないのではないでしょうか。しかし、クレソンは、加熱するとまた違った味わいが楽しめます。他の食材と軽く和えて、上から熱々に熱したごま油をかけたり、お肉と炒め物にすれば、脇役から一気に主役級のおいしさを味わえますよ。グリーンのあざやかな彩りも楽しみたい方は、ポタージュとして楽しんでもいいかもしれません。

■最強の野菜!!

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の研究で、健康に重要とされるカリウム、食物繊維、タンパク質、カルシウム、鉄、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、葉酸、亜鉛、ビタミンA、B6、B12、C、D、E、Kの17の栄養素の含有量をもとに食品をスコア化した結果、見事最強の野菜の座に輝いたのはクレソンでした。重要な栄養素を豊富に含むスーパーフードを付け合わせで終わらせてしまうのは、勿体ない話です。

クレソンの持つ栄養素で特徴的なのが、カロテンを豊富に含むことですが、このカロテンは強い抗酸化作用を持ち、血をきれいにして動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病を予防するほか、がんや老化を防ぐ効果があります。また、フランスでは「健康草」と呼ばれ、滋養・強壮に使われていました。食物繊維や鉄分も豊富に含むため、女性には特にうれしい食材ですね。たまには、クレソンをメインで楽しんでみるのも良いのではないでしょうか?