セントジョーンズワートとは

ヨーロッパ原産オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草で、西洋弟切草(セイヨウオトギリソウ)ともいいます。ヨーロッパ及びアメリカの様々な地域で自生しており、レモンに似た爽やかな香りの可憐な黄色い花を咲かせます。日当りのいい湿気の少ない土地を好み、土手や道端などあちこちで見かけることができます。
名前は聖ヨハネの英名「セント・ジョーンズ」が由来です。聖ヨハネ祭が行われる6月下旬頃に満開を迎え、薬効が最も高まる祭りの日に収穫をするのが古くからの習わしとなっています。
花や葉をこすると赤い色素が出てきますが、これは名前の由来である聖ヨハネが領主ヘロデの結婚を非難し、斬首刑に科せられた際の血の象徴とされています。この赤い色素はハイペシリンという成分によるものなのですが、抗ウイルス作用があり、HIVに効果があるのではないかと研究がされています。
また、一年の中で最も陽の高い夏至の頃に盛りを迎えるため太陽の力が宿っているとされ、欧米では「サンシャインハーブ」と呼ばれていました。
中世ヨーロッパでは、魔女や悪魔などを追い払うことができる強力な魔除けのお守りとして玄関や窓に吊るされていたほか、精神疾患の治療にも使われていました。

セントジョーンズワートの効能

軽度のうつ病や、不眠、不安な気持ちを落ち着かせるとされ、欧米では「サンシャインハーブ」のほか「ハッピーハーブ」とも呼ばれています。日本でもハーブティーやオイルが販売されているほか、サプリメントとしてDHCやファンケルなどから販売されています。
さらにドイツでは、軽度のうつ病と診断された場合に処方されるのがセントジョーンズワートで、1年間に300万通に及ぶ処方箋が書かれています。ストレスの緩和にも高い効果があるとされています。

セントジョーンズワートの利用方法

オイルには打撲や捻挫、腰痛を鎮める鎮痛作用、デトックス作用があるとされ、手足のむくみや倦怠感にも効果があります。患部に直接塗り込むか、ガーゼやコットンなどに染み込ませ、貼り付けます。肩こりや首の痛みにも効果があるのでデスクワークの方にもオススメです。
サプリメントとして摂取する場合は、常飲している薬との飲み合わせに注意する必要があります。抗うつ薬と併用して摂取する方も少なくないと思いますが、抗うつ薬の種類によっては頭痛・喉の渇きの他、薬の効き目が弱くなったり強くなったりする場合があります。
その他、抗てんかん薬、経口避妊薬(ピル)、血液凝固防止薬(ワーファリン)などを飲んでいる場合にも同じような症状が出る場合があるので、サプリメントを摂取する前に医師に相談してください。
また、妊娠中や授乳中の方は危険性が示唆されているため、摂取には注意が必要です。

まとめ

ストレスを全く感じずに生活している人はいないであろう現代社会の強い味方といえますね。
自分の気持ちを上手にコントロールして健康的な生活を送れるよう心掛けたいものです。