タイムとは

地中海沿岸地方原産シソ科イブキジャコウソウ属の多年草で、およそ300~400種ある植物の総称です。別名「立麝香草(タチジャコウソウ)」。日本には明治頃に渡ってきました。
一般的にタイムという名前で呼ばれるのは「コモンタイム」という品種です。その他レモンタイム、クリーピングタイムなどがハーブとしてよく使われています。レモンタイムはその名のとおり、レモンの香りがするタイムで、クリーピングタイムは這うように茂るタイムです。ハーブとしてのイメージが強い植物ですが花そのものも可愛らしく、特にクリーピングタイムは花の色に種類があり、ガーデニングにも向いています。
日本にも「イブキジャコウソウ」というクリーピングタイムの亜種が自生しており、夏になると薄紫色の花を咲かせます。近畿地方の伊吹山に多く咲いているのが名前の由来です。他のタイムと同じように全草に特有の香りはありますが、ハーブとしては使われません。

タイムの歴史

タイムの名前は学名「ティムス(Thymus)」の英名が由来です。
殺菌・抗菌作用と抗腐作用があるため、古代エジプトではミイラの防腐剤として使われていました。中世ヨーロッパでペストが蔓延した際にはタイムを焚いて空気を除菌したり、お風呂にタイムを入れて感染予防としていたとされています。
さらに勇気や男らしさの象徴とされ、中世ヨーロッパでは騎士や戦士への贈り物にタイムを添えることが流行していました。
ヨーロッパでは古くからタイムは馴染み深いハーブなだけに、神話や文学作品にもたびたび登場します。ギリシャ神話ではスパルタ王の妻・ヘレナの涙から生まれたハーブといわれ、またシェイクスピアの「真夏の世の夢」ではタイムは妖精が好む特別な草であり、妖精の女王の寝室にはタイムが生い茂ると書かれています。

タイムの美味しい食べ方

タイムは爽やかな香りとほろ苦さが特徴で、肉・魚料理と相性が良いハーブです。また、ハーブの中でも特に殺菌・抗菌作用が強いので、料理の保存性も高めます。食べ物が傷みやすい夏場のおかずとして、タイムを振りかけたチキンステーキは香りも爽やかでオススメです。
オリーブオイルにタイムとニンニクを漬ければいつでも手軽に料理に使うことができます。パスタを作る時や生野菜にサッと回しかけるだけでも美味しく召し上がれます。

まとめ

古くから私たちの生活に寄り添ってきたタイム。初心者でも簡単に栽培することができるのでこれを機会にハーブ栽培を始めてみるのもいいですね。