タラゴンとは

シベリア原産キク科ヨモギ属の多年草で、別名「エストラゴン」「ドラゴンチェロ」。
アニスやフェンネルに似た甘い香りが特徴のフランス料理によく使われるハーブです。爽やかなほろ苦さと、ピリッとした辛みがアクセントになります。
タラゴンにはフレンチタラゴンとロシアンタラゴンの2種類とがあります。ロシアンタラゴンは生育が良く、フレンチタラゴンのおよそ二倍の大きさにまで育ちますが、タラゴンの特徴でもある香りがフレンチタラゴンに比べ劣るため、食用には適しません。そのため料理にはフレンチタラゴンが使われます。一方フレンチタラゴンは香りや味に優れているものの、気温や湿度に敏感で育てるのは容易ではありません。しかし、手塩にかけて育てたタラゴンで作る料理はいつもよりさらに美味しく感じられるでしょうね。

タラゴンの歴史

タラゴンの別名「エストラゴン」はフランス語で「小さな竜」という意味です。これが訛って「タラゴン」になりました。「小さな竜」といわれている由来には諸説あり、古代ギリシャの医者ヒポクラテスが毒ヘビに噛まれた患者を治療する際に、タラゴンを使ったところ毒が消えたのでこの名前を付けたという説と、タラゴンの根の部分がとぐろを巻いたヘビに見えることから付けたという説があります。
また、アラブの植物学者イブン・バイタールはタラゴンに寝つきを良くする作用や口臭予防の効果があるとしています。

タラゴンの美味しい食べ方

卵料理や鶏肉料理、またお酢に合うとされ、お酢に漬け込んだタラゴンは、刻んでタルタルソースに混ぜたり、ドレッシングにしたりと様々な使い方ができます。タラゴンの香りが食材の生臭さや青臭さを消して食べやすくなります。タラゴンビネガー入りのタルタルソースを白身魚のフライにかけたり、グリルしたチキンにかけても美味しそうですね。
他にも、鶏肉を卵液に絡ませて作るピカタや、トマトやハーブと鶏肉を煮込むカチャトーラというイタリア料理とタラゴンは相性抜群です。
香りが特徴のタラゴンではありますが熱を通すと香りが飛んでしまうので、料理の仕上げに加えるのがポイントです。

まとめ

ハーブ栽培が趣味の方やちょっと変わった植物を育ててみたいという方、これを機会にタラゴンを育ててみるのもいいかもしれませんね。若芽が出てくる春先から初秋までたくさん収穫し続けることができます。香りが飛びやすいハーブではありますが、収穫後すぐにオリーブオイルに漬け込めば長く香りを活かすことができます。