パーム油とは

パーム油とは、アブラヤシの果実から採れる植物油のことで、食用油の他にもマーガリンやショートニング、石鹸や塗料、ろうそくの原料として利用されています。パーム油の原料は、主にギニアアブラヤシで25mもの高さに成長します。ウズラの卵サイズの実が集まった40㎏ほどの大きな果房が木になり、果実の中心分の種子部分からパーム核油、外側の果肉からパーム油が採れます。

パーム油の栄養と効能

パーム油は不飽和脂肪酸のパルチミン酸を多く含んでいるので、常温では固体になります。脱色生成されていないパーム油は赤く、レッドパームオイルと呼ばれています。食用としては扱いやすいように無色の脱色生成されたパーム油が使用されています。レッドパームオイルの赤色はβカロチンの色で免疫力に効果がありニンジンの5倍量も含んでいます。またコエンザイムQ10も含有しているのでアンチエイジングにも効果があり、石鹸などに加工されています。ホルモンバランスを整え、老化防止などの効果が高いビタミンEを豊富に含んでいます。しかし、他の植物油には含まれている、油の分解を助けコレステロール値を下げるオレイン酸や動脈硬化や心筋梗塞、生活習慣病予防に効果のあるリノレン酸は含まれていません。

パーム油の利用方法

パーム油は、スーパーにある商品の半数近くに使われています。聞き覚えがない名前に感じますが、酸化しにくく安価なパーム油はマーガリンやパン、スナック菓子やファーストフードの揚げ油やチョコレート、インスタントラーメンなどに使われています。加工食品の原材料名に、植物油脂・植物油と表記されているものは、ほとんどがパーム油を使っています。

パーム油の問題点

日本人一人あたり年間平均約4㎏のパーム油を摂取していると言われています。パーム油は熱帯の植物なので体を冷やす作用があり、風土の違う日本人の体にはあまり適していません。また、栄養価の高いレッドパーム油は独特の臭いと味があるので、食用に使えるよう脱色・脱臭の加工をしています。この際、パーム油に含まれているビタミンEも添加物により失われてしまいます。

まとめ

パーム油は現在植物油として生産量世界1位で、日本への輸入量も年々増加しています。他の油脂に比べて収穫高が高く、1ヘクタールあたり大豆油が450キロに対してパーム油は4トンも採ることができます。また、年間通じて収穫できるので生産国であるマレーシアやインドネシアでは森林を破壊し、アブラヤシの農園が増え続けています。食用に使われている精製されたパーム油は身体に良いものとは言えません。取り過ぎには注意しましょう。