インフルエンザの特効薬として古くから民間療法で利用されるエルダーフラワーは、エルダーの木になる白くて可憐な花のハーブです。5~6月に小さな花を咲かせ、乾燥させてハーブティーにすると、りんごやマスカットを思わせるようなフルーティーな香りを楽しめます。

そんなエルダーは丈夫で育てやすいので、家庭菜園にもおすすめです。ここではエルダーの育て方のコツやハーブとしての利用法、効果効能をご紹介します。

エルダーの植え付けや準備

エルダーの種は市販されていないので、一般的には苗を購入し、植え替えます。植え替えに適した時期は、3~5月と9~10月が最適。エルダーはとても成長が早いので、鉢植えにするときは大きめの鉢を用意しましょう。大きくなると10mもの高さになりますので、地植えがベストです。2年ほどで立派な木に成長します。

土は水はけのよい弱アルカリ性の土を好みます。地植えにするときは風通しの良い、できるだけ水はけのよい場所を選んで植え付けましょう。根付くまでは、土の表面が乾いたらたっぷりお水をあげるようにします。しかし常に土が湿った状態では、却って根腐れを起こしたり、株が弱る原因にもなりますので、あまり神経質にならなくても良いでしょう。

落葉期に剪定で元気!エルダーの育て方のポイント

エルダーはかかりやすい病気も害虫もなく、寒さにも強く、丈夫で育てやすいハーブです。

唯一気を付けたいのが、高温多湿。エルダーは成長も早いので、すぐに枝が生い茂って蒸れやすくなります。そのため、11月~2月の落葉期に混み合った枝を剪定しましょう。きちんと幹に日が当たるよう、思い切って切り落とすことがポイント。そして梅雨時期や夏の間は、できるだけ風通し良くしてあげることが大切です。

鉢植えの場合はすぐに根が張りめぐらされてしまうので、年に1度、ひと回り大きめの鉢に植え替えます。

またエルダーは、挿し木で増やすことも可能です。植え付けにおすすめの時期に、元気よく伸びた若い枝を20cmほど切り、湿らせた用土に挿しておきましょう。

肥料もあまり必要としませんが、植え付けるときにゆっくり効いてくるタイプの化学肥料を少しあげましょう。年間を通しては、5~6月に花が咲き終わった後と10月に実を付けた後、化学肥料か油かす適量を根元においておく程度で充分です。

ハーブティーやハーブコーディアルなど、エルダー活用法

エルダーは春から初夏の時期に、小さく可愛い花をたくさんつけます。花はハーブティーとして利用可能。エルダーフラワーを収穫するときは、花房ごと大胆に切ります。直射日光の当たらない風通しの良いところで充分に乾燥させれば、エルダーフラワーハーブティーとして楽しむことができます。

乾燥させるのが面倒であれば、そのままハーブシロップ・ハーブコーディアルにしましょう。

【エルダーフラワー ハーブコーディアル】

  • 鍋に水500mlを入れて沸かし、沸騰したらエルダーフラワー50gを加えて5分程煮て取り出します
  • 砂糖200gを加えて煮詰めます
  • 火を止める直前にレモン汁大さじ1を加えて火を止め、密閉容器に移して出来上がり

作ったハーブコーディアルは水・炭酸・お湯で割ったり、紅茶やゼリー・アイス・パンケーキなどのシロップに利用します。

また秋には黒くて小さな実をたくさんつけますので、ジャムなどにして楽しみましょう。

女性の美と健康に!エルダーを育ててみよう

エルダーフラワーは発汗・去痰・利尿作用があるので、風邪やインフルエンザの初期症状、呼吸器系の辛い症状の緩和に効果的なハーブと言われています。他にも老廃物の排出を助け、体内のめぐりをよくするデトックス効果や強力な抗酸化作用があり、花粉症などのアレルギー症状を緩和する効果もあります。

リラックス効果があるので、眠る前のハーブティーとしてもおすすめ。血流が良くなり、アンチエイジング効果もあることから、美肌を保ちたい女性にもおすすめです。