果糖は別名「フルクトース」と呼ばれ、ブドウ糖と組み合わさり「蔗糖」を形成しています。糖の中で最も甘味が強いと言われており、蔗糖の甘みの原因は果糖由来だと言われています。甘味が強い一方で、肝臓でほとんどが代謝されるため血糖値は上昇しません。しかし、血糖値をあげなくとも肥満のリスクが低い訳ではなく、摂取過剰には注意が必要です。また、冷やす事で甘味が増すという性質も持っています。

高フルクトース・コーンシロップの需要が急増

高フルクトース・コーンシロップは別名「異性化糖」と呼ばれ、1970年代以降、食文化に大きく変化をもたらしました。異性化糖は果糖の含まれる割合で、50%未満のものはぶどう糖果糖液糖、50%以上90%未満のものは果糖ぶどう糖液糖と区別されています。

果糖は元々日本で開発されたものであり、トウモロコシを原料として酵素処理する事により生成されます。当時、米国では砂糖が不足していたため、砂糖の代わりとなる甘味料を求めていました。そのため、トウモロコシの生産を活発化させ、米国人が食べるあらゆる食品に果糖を導入する結果となったのです。

冷やすことで甘味が強化

果糖は冷やすことで甘味が強化するという性質があります。この性質を利用して、清涼飲料水やアイスなどの製品に積極的に利用されています。果糖は消化や分解を必要とせず、すぐにエネルギーとなるため、即効性のある疲労回復効果が期待できます。スポーツをした後にはぴったりな飲料です。夏に食べるアイスは、クールダウン以外にもエネルギー補給に役立っているということです。また、果糖約50%、ブドウ糖約40%ではちみつが構成されており、砂糖よりは低カロリーなため、ダイエット食品としても注目を集めています。

食べる量に気を付ければ、貴重なエネルギー源に…

果糖は血糖値を上げないとはいえ、食べ過ぎると中性脂肪が蓄積し、肥満を促進させます。要するに甘いものが好きな方が、多く食べ過ぎてしまう傾向にあるのです。逆に、糖尿病患者でも摂取できる成分ではありますが、疲れた時のエネルギー補給に頻繁に摂取するのはお勧めできません。果物やはちみつに豊富に含まれている成分だと認識し、食べ過ぎに気を付けて、摂取していくのが大切だと言えます。

糖の中で最も甘みが強い果糖

甘いものが好きな方には必需品な果糖について、知識は深まりましたでしょうか?汗をかいた後の栄養補給…と考えれば、とても理想的な成分と言えます。果糖の摂りすぎには注意が必要ですが、糖質補給の際には効果的に利用していって欲しいと思います。