自然海塩

自然海塩とは天然の海水を主原料として作られている調味料です。天然海塩などと呼ばれることもあります。

自然海塩は、天然の海水をそのまま直接汲み上げて水分を蒸発させます。するとそこには天然の塩が残ることになります。このように作られた塩を自然塩と言います。

自然塩にはナトリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・銅・亜鉛・カリウムなどのミネラルがそのまま残りますし、味わいのでる「にがり」も含んでおり健康に非常に良いといわれています。

自然塩にはこのように健康に良いとされる成分を含んでいるのですが、摂取しすぎると高血圧となる要因のひとつになり得るため過剰摂取には注意が必要です。

日本では古くから使われていた自然海塩

日本の自然海塩の歴史は縄文時代末期から弥生時代に始まっているといわれています。

日本は島国という特徴から「昔から塩はたくさん取れていた」と思う人もいるかもしれませんが、日本は雨も多く湿度も比較的高いためあまり大量に塩を作ることができなかったのです。そこで「採かん工程(濃縮)」という手法をつかって海水を濃度を高くして、次に濃縮した海水を沸騰・蒸発させる「せんごう工程」という二段階の工程を経て作られていました。その後、奈良時代からは製造方法も変化をしていき、その地域に合った製造方法がとられるようになりました。

調味料以外の用途

天然海塩は昔からよく使われているもののひとつは「漬物」です。現在では様々な種類の塩が出ていますが化学塩などは塩化ナトリウムが主成分なので化学塩では漬物の旨味を作り出す微生物を殺菌してしまうのです。このため漬物には自然海水が好まれて使われます。

また天然海塩だけでもおいしく食べれるのが焼き魚や焼き野菜などです。自然海塩を食材に振りかけて焼いてそのまま食べることで食材の味を引き立たせることができます。このように食材の旨みを引き立たせることができるため、天ぷらにも重宝されています。

やはり天然の海塩が一番!

塩と言えば健康を害するイメージがどうしても強くありますがそれは化学反応を使った精製食塩のことです。これは天然海塩のようにミネラル分などがほとんど含まれていないからなのです。

天然海塩には豊富にミネラル分が含まれており、比較的多く摂取しても血液中のナトリウム濃度とカリウム濃度のバランスが崩れにくいので高血圧などの原因にはほとんどならないといわれています。

和食には塩を使うことが比較的多くなるので、せめて自分たちで塩を使うときには天然海塩を使って健康にも留意したいものです。

平釜塩とは

平釜塩(ひらがましお)とは自然の海水を原料として作られる調味料です。

平釜塩を作る際にはまずは、自然の海水を天日や自然風で濃縮させます。そのあとに平たい大きな釜で熱して海水をさらに蒸発させることで濃縮させます。こうやってできた塩の結晶を平釜塩といいます。

天然海水を蒸発・濃縮させて作った平釜塩にはナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウムなどのミネラル成分が豊富に含まれています。その他にも【にがり】という独特のうまみも含まれているのが特徴です。

食塩に比べるとミネラル成分が豊富に含まれているため、食塩の摂取よりも健康にもよく、高血圧の原因となることもほとんどないようです。しかし塩化ナトリウムも含まれているので多量の摂取は高血圧の原因となる可能性もあります。

日本料理以外も幅広く利用される

塩は世界の多くの国で古くから作られている調味料であり、日本も古くから塩を作っていた国のひとつです。

日本は島国で海に囲まれているため塩は比較的簡単に作られていたように思われがちですが、雨が多い気候であることと湿度が高いことが重なっていたため、そう簡単に作られるものではなかったようです。そこで人工的に海水を蒸発させるような手法がとられるようになってきました。

平釜塩は殺菌作用もあるため古くから魚料理や肉料理の下処理として利用されていました。それだけではなくもちろん下味をつけるのにも利用されてきました。

現在では塩の結晶の大きさによって、味付けに使ったり、結晶を魚などにまぶして食材だけではなく塩そのものの旨味も楽しむようになってきました。

味付以外にも隠し味として多用可能

現在の家庭料理では食材が新鮮なものばかりとなり、殺菌作用を期待して平釜塩を利用することはほとんどなくなってきているのではないでしょうか。このように塩はほとんどの場合味付けに用いられることがほとんどです。しかし私たちは知らず知らずのうちに殺菌効果も得ているのです。

「塩には殺菌効果がある」ということを意識して使用することでさらに塩の使い方にも幅がでてくると思います。

また平釜塩は結晶の大きさが大きければ、焼き魚などにまぶして塩の味を楽しむこともできますし、結晶の小さなものであれば溶かして全体的に塩味にすることもできます。また少量の塩を使うことで隠し味にも用いることができます。このようにいろんな料理・調理で使える平釜塩は万能な塩といえるでしょう。