私たちの毎日の食生活に密接にかかわる食材のひとつであるお肉は、お子様からご年配の方まで年代を問わず、必要な栄養素を含んだ食卓のヒーローです。しかし、ともすると味付けがマンネリになりがちな食材でもあります。そんな肉料理に変化を与えてくれるのが、スパイスとハーブです。

スパイスとハーブは肉類の臭み消しや風味付けなどに古くから利用され、世界の家庭料理では切っても切れない関係にあります。そこでいつもの肉料理に極上の香りづけをしてくれたり、臭みを消し食べやすくしてくれるなど、肉料理に相性抜群なスパイスとハーブをご紹介します。

もはや肉料理の定番スパイス・ナツメグ

いっそお肉売り場に置いてほしいと思ってしまうほど、肉料理には欠かせないスパイスといえばナツメグです。甘い香りの中にほろ苦さや刺激的な香りを感じられ、加熱することで苦味が和らぎ、肉の油と相まってエキゾチックな香りに変化します。

肉の下味付けにナツメグを利用すると肉類特有の臭みを消し、肉の甘味を引き出します。牛・豚・鶏・羊、すべての肉料理に相性が良いばかりか、ナツメグのもつ効果で消化を促進し、胃腸を整えたり胃もたれ防止に効果的。他にもナツメグには、肉類に多く含まれるビタミンB1の吸収をよくする効果がありますので、糖質・脂質の代謝を助けダイエット効果も期待できます。

またナツメグの苦みが苦手な方は、オールスパイスやシナモンを加えることで、ナツメグの香りが出すぎずバランスよく仕上がります。

ひとさじのクミンで肉料理にオリエンタルマジックを

エスニック料理には欠かせないスパイス・クミンも、肉料理に加えることで華やかな香りを添えます。その独特の芳香は肉料理に清涼感を与え、油っこくなりがちな料理もほのかな苦みでさっぱりと仕上げてくれます。さっぱりするのは味わいだけでなく、クミンの効果で消化促進効果や胃の活性化、さらにはガン抑制効果も得られます。

加熱することで香ばしさも引き出され、肉の香りと一緒にオリエンタルな香りの世界を醸し出すクミンは、すべての肉類と相性抜群。特に羊肉と合わせると、羊肉特有のクセを活かしてくれます。羊肉を黒胡椒・花椒・クミンで炒めた香り高い料理は、ウイグル地方の定番の組み合わせです。

肉料理に華やかさと気高い清涼感を与えるローズマリー

独特の甘い香りとほろ苦さをもつローズマリーは、シソ科の中でも香りが強く、すべての肉料理と相性が良いハーブです。樟脳に似た清涼感は肉料理に高貴な香りを与え、料理を特別な一品に演出してくれます。長時間煮込んでも香りが持続しますので、煮込み料理に利用しても負けない力強さがあります。

他のハーブとの相性も良く、マジョラムやセージ・タイムなどのハーブとあわせたエルブ・ド・プロヴァンスは、肉の煮込み料理にもオーブン料理にもオススメ。特に鶏肉との相性が良く、鶏の丸焼きにすり込んで焼き上げれば、臭みけしと共に全体に甘くスッキリとした香りを纏わせることが出来ます。

またローズマリーには血行促進・抗酸化作用・記憶力向上効果がありますので、頭と身体の両面を活性化させる「若返りのハーブ」と言われています。

スパイスとハーブでお肉を食べやすく美味しく

スパイスとハーブを肉料理に利用することで、臭みけしだけでなくお肉のポテンシャルをあげ、料理がランクアップします。

年齢を重ねると油が強いお肉を受け入れにくくなりますが、スパイスやハーブには消化を助ける効果の高いものが多いので、ご年配の方にこそ取り入れてほしい手法です。スパイスとハーブで、いつもの肉料理をもっと味わい豊かに楽しみましょう。