スパイスやハーブを料理に取り入れたいと思っているけど、イチからすべてそろえるのは大変です。使い続けていくと、実はあまり使わないものも中にはありますし、使ってみたらあまり香りが好きじゃなかった・・・なんてこともあると思います。

しかし、スパイスやハーブの特徴をつかめば、スパイスの種類が揃っていなくても、ある程度の範囲内で代用することができます。そこで特徴が似ているスパイス、代用可能なハーブの一例をご紹介します。

シナモン・クローブ・ナツメグ・オールスパイス

シナモン・クローブ・ナツメグ・オールスパイスに共通する香り成分は“オイゲノール”という成分です。そのためこの4つのスパイスは、少量でしたら代用可能です。

例えばナツメグがない時はシナモンとクローブを少量ずつ加えることで、ナツメグの持つ甘い香りとほろ苦さを醸し出すことが出来ます。

またオールスパイスは、シナモン・クローブ・ナツメグ・胡椒の4つのスパイスを合わせた香り、ということから名づけられていますので、香りの傾向が似ています。黒胡椒がない時にオールスパイスと辛味スパイスを一緒に加えることで代用になります。

オレガノ・マジョラム・タイム・バジル

オレガノ・マジョラム・タイム・バジルも同じシソ科のハーブで、香りの傾向が似ています。この中でオレガノ・マジョラム・タイムは共通する香り成分“カルバクロール”という成分が含まれています。

例えばオレガノがない時に、マジョラム・タイムを少量ずつ混ぜ、バジルのもつほんのり甘い香りをプラスすることで代用できます。バジルは同じシソ科ですがカルバクロールは含まれておらず、“リナロール”に含まれる成分が強いのが特徴です。リナロールはタイムにも含まれているので、タイムが橋渡しとなって香りを繋いでくれます。

また、古くはオレガノは“ワイルドマジョラム”、マジョラムは“スイートマジョラム”とも呼ばれていたので、この両者はもともと香りが近いのです。

サフラン・ターメリック・くちなしの実

サフランとターメリックは料理の色付けに使われるスパイス。両者の違いは、サフランは水溶性という性質を持つのに対し、ターメリックは脂溶性ということ。しかしサフランは高価であることと、ターメリックは色移りが良くそのままでも使えるので、ターメリックはサフランの代用としてしばしば利用されています。

また、くちなしの実も色付けに使われるハーブで、サフランとターメリックに比べて味も香りも薄いため、サフランやターメリックの香りが苦手な方は、くちなしの実で代用することをおすすめします。

くちなしの実は漢方では山梔子と呼ばれ、抗炎症・止血効果があります。水溶性なので、利用する際はサフランのように水かお湯で色を抽出するのが使い方のポイントです。

特徴の似ているスパイスやハーブで、簡単に代用

スパイスやハーブを代用する時のポイントは、煮た香りのスパイスを複数合わせて加えること。あくまでも代用ですので、これからスパイスやハーブを知っていく中で、自分の求めている香りはどんなものなのかを知り、少しずつ種類を増やしてスパイスラックを充実させていくのも楽しいと思います。

皆さまの充実した食生活に、ぜひお役立てくださいね。