しそ科のハーブの中で最も香りが強く、特に地中海料理やヨーロッパでは欠かせないハーブといえば「オレガノ」です。その効能は消化促進・強壮作用・疲労回復など多岐にわたり、鎮静作用も期待できるため、料理やハーブティーに幅広く利用できます。

そんなオレガノはたくさんの種類があるのですが、ここではその中でも料理によく使われる「コモン・オレガノ」について、使い方や効能を解説します。

煮込み料理に奥深い香り・・・オレガノの使い方

オレガノは「ワイルドマジョラム」とも呼ばれるように、マジョラムに似た香りを持つハーブです。マジョラムを凛とさせたような香りは、料理に独特の香ばしさと微かなほろ苦さを与えます。そして単調になりがちな煮込み料理のアクセント的な役割を果たし、香りの奥行きを与えてくれます。

そんなオレガノは、バジルと並びトマトやガーリックとの相性が良いので、肉や魚のトマト煮込みに加えると素材の臭みを和らげ、料理全体に素晴らしい芳香をプラスしてくれます。しかし、オレガノを使い慣れない方には香りが強く感じられることもあるので、煮込み料理に使うときは、様子を見ながら少量を使ってみてください。

オレガノを加えるタイミングは、一般的には煮込んでいる途中がおすすめ。香りをあまり全面に出さず素材の臭みだけを抑えたい時は、素材に揉みこんだり、調理の最初の段階で加えることで、オレガノの持つ効能が全体に行き渡り、優しく香ります。逆にオレガノの香りをたたせたい時は、煮込み料理の仕上げに加えます。香りが強すぎると感じたときは、相性の良いバジルやローズマリーを少量加えるとバランスが良くなり、煮込み時間を長くすることでオレガノの香りが和らぎます。

またフレッシュなオレガノを長時間煮込むと苦味が気になる方もいらっしゃいます。慣れてくればこの苦味を活かすことも出来ますが、気になる方はドライオレガノを使ってみてください。

オレガノが主役?ピッツア・マリナーラ

トマト・ガーリックとの相性の良さと、トマトの酸味による保存性の良さから船乗りに愛された「マリナーラソース」は、オレガノの風味を堪能するには最適です。本来マリナーラソースは、トマト・ガーリック・オリーブオイル・オレガノのみで作られるもの。シンプルでオレガノの香り高いソースは、ピザ・パスタ・ニョッキ・ラビオリのソースに、魚のソテーやフライに添えても、満足感の高いソースです。

作り方も簡単で、みじん切りしたにんにく1片をオリーブオイルで炒め、香りが立ったらトマトの水煮缶1個を崩しながら加えます。オレガノ適量を加え、弱火で20分ほど煮詰めたら出来上がりです。好みでローレルを加えると、一層香り高くなります。

ピザ生地にこのマリナーラソースを塗り、オリーブオイルをまわしかけてオーブンで焼けば、ナポリピッツァの原点ともいわれる「ピッツァ・マリナーラ」の出来上がり。他にも用途に合わせて塩や胡椒、バジルなどのハーブを加えて使います。

爽やかな香りが魅力!オレガノで元気な毎日を

オレガノは、パスタ・ピザ・炒め物にもさっとひとふり加えるだけで食欲をそそる香りを与えることができ、素材を選ばないので肉・魚の香草焼きや焼き野菜・サラダなどにも使えます。ハーブティーにブレンドすれば疲労回復・安眠にも効果的。消化促進作用があるので、食べ過ぎや胃もたれする時に飲むと不調を和らげてくれます。

またオレガノは育てやすく、家庭菜園にも向いていますので、興味がある方はぜひ挑戦してみてくださいね。