八角はスターアニスとも呼ばれ、その甘く刺激的な香りから、四川料理や台湾料理を連想させる方も多いのではないでしょうか。アニス・シナモンに似た甘い香りが特徴で、可愛らしい星形の形状は見る者の印象に残ります。

しかし特徴的な見た目から、どのように使ったら良いのかわからず、躊躇してしまう方もいらっしゃると思います。そんなインパクトあるスパイス・八角の効果・効能、香りの特徴を解説しながら、スターアニスの料理への使い方を紹介します。

香りの魔法で肉料理を食べやすくする八角

八角の原産は中国。モクレン科のトウシキミの木の果実を乾燥させたものです。独特の甘い香りが最大の特徴で、シナモンのような甘く香ばしい香りに、スパイシーな刺激と苦みを加えたような香りです。

シナモンに比べ苦みや渋みが強いので、豚肉・羊肉・猪肉・鴨肉・川魚など、素材にややクセがあったり油が強い料理の特徴を柔らかく受け入れ、特有の香りがクセを和らげます。そのため、中華風豚の角煮・東坡肉・台湾風煮卵・魯肉飯に良く利用されます。

八角はクセを和らげ風味付けをするだけでなく、胃腸の調子を活性化し消化を促進する面も、肉料理によく使われる理由のひとつ。上手に使えばこってりした肉料理を食べやすくしてくれる、魔法のスパイスなのです。

八角の甘いものへの使い方

八角はその甘い香りから、しばしばスイーツにも利用されます。使い方は八角を削って生地に混ぜたり、可愛らしい見た目を活かして、そのままの形でパウンドケーキや焼き菓子の飾りつけにも使われます。

ヨーロッパでは特にクリスマス時期に販売される「パンデピス」というパウンドケーキの飾りに大活躍。しかし必ずしもパンデピスに八角が使われている訳ではなく、どちらかというと八角と似た香りをもつアニスシードを使うケースが主流です。

アニスはパンデピスの主役となる香りで、八角と同じ香り成分・アネトールを含みます。アニスの香りは八角に比べて柔らかい甘さを持ち、八角のような苦味がありません。

また、共通した香り成分を持ち、八角のほうが香りが強いため、八角はしばしばアニスの代用として焼き菓子に利用されます。アニスの代わりに八角を使うときは、ごく少量を削ってクッキーやケーキの香りづけに利用されます。

女性の味方・八角を飲み物で

八角に含まれる香り成分・アネトールは女性ホルモンのサポートをしますので、PMSや更年期障害の症状緩和に効果を発揮します。他にもお腹を温め消化吸収を促進しますので、冷え性改善・食後のお茶に効果的です。身体を温める効果を利用し、ヨーロッパの冬のお楽しみ・ホットワインにもよく利用されます。

また、あんこの香りづけに八角を使うと、どことなく中華風・台湾スイーツのような香り漂うあんこになりますので、お汁粉アレンジレシピとして頭に入れておくと良いかもしれません。

他にも紅茶やコーヒー・チャイなどに使うこともありますが、八角は香りが強いので使う量に気を付けましょう。飲み物に手軽に取り入れるには、水で八角を煮出し、砂糖を加えて煮詰めたシロップがおすすめです。時間のある時に煮出しておくと便利ですよ。

八角で見た目も香りも華やかに!

八角には様々な健康効果がありますが、その香りの強さから、利用するときはごく少量であることが多いです。飾りに使うときは煮出した後のものを利用するか、食べないように注意を促しましょう。