スパイスの中には料理の味を変えずに、料理に深みと華やかな彩を添えるスパイスもあります。そんなスパイスのひとつが「パプリカ」ではないでしょうか。

一見辛そうに見える真っ赤なパウダーは唐辛子の仲間であるパプリカを加工したもので、スパイスの中では珍しくビタミンが豊富です。

特にビタミンA・B2・B3、カリウム・鉄分が豊富なので、糖質や脂質の代謝を促し、美肌・粘膜の健康維持・貧血予防・むくみ解消に効果を発揮します。そんなパプリカの簡単な使い方をご紹介します。

目にも鮮やかな色合いがパプリカの魅力

パプリカは香りは穏やかで味に丸みがあり、ほのかに苦味を感じることで、料理に深みを与えるスパイスです。強烈な風味ではないので、比較的使い勝手の良いスパイスだと思います。

一番の使い方としては、鮮やかな色合いで料理に華やかさを演出してくれることでしょうか。彩りとしてパプリカを使う時は少量でよく、加熱する必要がないので、料理の仕上げにふりかけます。

白い食材の多い料理の彩りに向き、じゃがいものソテー・ポテトフライ・スタッフドエッグ・カリフラワーのピクルス・ポテトサラダなどにふりかければ、白い素材にパプリカの赤がよく映えます。

パプリカの鮮やかな赤は食欲を掻き立て、食卓にワクワクとした活気を与えてくれます。単調になりがちな家庭料理のアクセントとして、積極的に活用しましょう。

パプリカでスープ・煮込み料理に深みを

煮込みやスープ料理にもよくパプリカが使われます。その理由は、唐辛子に含まれる旨味を加えるためでもありますが、あまりたくさんの唐辛子を使うと辛くなりすぎてしまうので、そのかわりにパプリカが使われるそうです。

そんなパプリカパウダーは、ハンガリー料理によく利用されるスパイスです。牛肉と玉ねぎをたっぷりのパプリカパウダーで煮込んだ「グヤーシュ」は、ハンガリーを代表する料理で、パプリカをたくさん使うことで味に深みとまろやかさが加わります。

他にも近隣国では、鶏のトマト煮込みにパプリカパウダーが使われることが多く、パプリカパウダーを加えることでトマトの青臭さが抑えられ、サワークリームのフレッシュな酸味がイキイキと感じられます。

世界でもパプリカを使った料理を特によく見かけるスペインでは、アヒージョやパエリア・豆の煮込みなど、スペインを代表する料理の多くに利用され、一緒に煮ることで様々な料理にコクを与えてくれます。

スペインではパプリカはパウダーだけでなく、ペースト状にした調味料として利用されています。

炒め物やソテーで食卓に元気を

パプリカパウダーは油との相性が良いスパイスなので、炒め物やソテーに利用することでまろやかな甘みとほのかな苦みが活きてきます。

また鶏肉との相性が抜群なので、塩・胡椒と一緒に鶏にまぶしてソテーすることで、胡椒の効果でパプリカに含まれるビタミンが効率よく吸収され、鶏肉に香ばしさと甘い風味付けをすることが出来ます。

他にもオムライスのチキンライスに、パプリカパウダーを加えるという使い方もあります。ともすると甘さ一辺倒になりがちなチキンライスですが、ケチャップの量を抑え、パプリカパウダーで赤味を補うことで、甘さ控えめで別角度からの風味が加わった、大人のチキンライスを作ることが出来ます。

ビタミン豊富なスパイス・パプリカを毎日の食卓に

パプリカはビタミンや鉄分・カリウムなどの、女性に嬉しい成分が豊富に含まれています。料理の味が大きく変化することがないスパイスなので、毎日の食生活に簡単に取り入れることができ、使い方も簡単です。料理にひと振りのパプリカ、是非利用してみてくださいね。