科目:アヤメ科クロッカス属

原産地:西南アジア

別名:薬用サフラン

■サフランは美しく貴重なスパイス

サフランは、クロッカスのめしべを乾燥させて、香辛料や生薬として用いられてきましたが、実に1グラムのサフランを採るのに160個ほどの花が必要と言われています。非常に収率が低いため高価で貴重なスパイスです。めしべの部分は、独特の香りがあり、水に浸すと美しい黄色になります。私たちには、スペイン料理のパエリア等でお馴染みのスパイスです。

■サフランは古代から高級食材だった!?

サフランの歴史は紀元前まで遡りますが、ヨーロッパでめしべが香料や染料として利用されていたのが始まりで、古代ギリシアではサフランの黄色が非常に珍重され、王族だけが使うことを許されているロイヤルカラーでした。日本には薬として江戸時代に伝わりました。その後、大分県や宮城県などに伝わり、現在も生産されています。

■サフランは魚介類や乳製品と好相性

サフランは主に料理の色づけ、香りづけに使われます。水に浸して色を引き出して使うか、煮込み料理などに直接加えて色を引き出します。 サフランは、米や魚介類、乳製品と相性が良いので、リゾットやパエリア、ブイヤベースなどに使われます。

■サフランの隠れた能力

サフランは、染料や香料としてお馴染みですが、その効能についても古くから人々に知られ、生活に取り入れられてきました。主な働きは、冷え性予防や血行改善に効果があるとされています。また、血管を広げ、血液をサラサラにしたり老廃物を排出する働きがあるので、成人病予防にも効果的です。少し変わったところでは、サフランの黄色の成分である「クロシン」が、中枢神経の活性化、記憶力増進に有効ということです。また、近年では、大腸がんの予防にも効果があることが発表されています。

■サフランを上手に取り入れよう!!

サフランは、貴重で非常に高価なスパイスです。レストランでも、サフランの代用としてターメリックで色付けして提供しているところもあるようですが、サフランの高貴な黄色と独特な香りは決して他の食材で代用できるものではありません。また、成人病や大腸がん、中枢神経の活性化など、食生活の欧米化や高齢化の進んでいる日本では、極的に摂っていきたいスパイスと言えるでしょう。