科目:ショウガ科ショウガ属

原産地:熱帯アジア

■日本料理には欠かせない食材

ショウガは日本料理には欠かせない食材です。料理に風味を付けたり、薬味として使われることが多く、その場合は、すりおろすか、すりおろしたものを醤油と合わせて生姜醤油としたり、針生姜といって千切りにしたものを添えたり、刻んで振りかける等の使い方が多いようです。カツオ(初鰹)、アジ等の癖のある魚の臭みを消したり、逆に冷ややっこや素麺のように淡白な料理の薬味として使われるのが一般的です。

■昔は高級食材!?

古くは300?500年前にインドで保存食や医薬品として使われていたようです。中国でも、論語の中で孔子の食生活についての記述で「はじかみ」について触れられている箇所があり、紀元前650年には食用として利用されていたことが分かります。日本には2?3世紀ごろに中国から伝わり、奈良時代には栽培が始まっていたようです。当時は山椒の別名と同じ「はじかみ」と呼ばれ、区別のために「ふさはじかみ」「くれのはじかみ」とも呼ばれていたそうです。中世のヨーロッパでは、ショウガ人気が胡椒に匹敵するほど高まり、14世紀のイギリスではショウガ1ポンド(約450グラム)でヒツジ一匹の価格に相当したという記録が残されています。

■ショウガは食べるお薬

ショウガは、その効能から、現代においても医療用の漢方薬や健康食品に広く使われています。ショウガの主な働きは、「体を温めること」と「免疫力を高めること」です。この二つのすばらしい効能を支えているのが、ショウガに含まれる、ショウガオールとジンゲロールという成分です。ショウガオールは、血行を良くして体温を高め、脂肪や糖の代謝を促進してくれるので、冷え性改善やダイエットに適しています。冷えからくる膝や腰などの関節の痛みを和らげる効果も期待できます。また、血液をサラサラにする効果もあるので、生活習慣病の予防にも役立ちます。ジンゲロールは、免疫細胞である白血球を増やす働きがあり、風邪やインフルエンザにもかかりにくくなります。ただし、このジンゲロールは非常に酸化しやすいため、食べる直前に生ですりおろして使うのが良いでしょう。意外なのが、刺激が強く内臓(特に胃腸)の弱い方には不向きな食べ物と思われがちですが、実は、胃の弱い方には強い味方となる食材なのです。生姜は胃腸の内壁の血行を良くし、 胃腸の働きを活発にして食べ物の消化吸収を高めてくれます。また、生姜にはたんぱく質分解酵素も含まれており、 胃腸の負担を軽減してくれる働きもあります。さらに、生姜には胃の潰瘍を抑え、 ヘリコバクター・ピロリ菌を殺菌する効果があります。

■料理の味を引き締める縁の下の力持ち

ショウガは日本人には切っても切り離せない大事な食材です。料理に少し加えるだけで、味にアクセントを加え、食べる人の食欲を増進させてくれます。ショウガの体に与えるすばらしい影響を 知った今、使わない手はないですね!!