かつては高値で取引されたスパイス。甘くて強い刺激的な香りが特徴の「クローブ」

別名「丁字」。インドや中国では紀元前から広く知られており、殺菌、消毒剤に使われていました。ヨーロッパには中国からシルクロードを通ってもたらされ、貴族の間で珍重されていました。日本でも中国から渡ってきて、すでに5~6世紀には知られていました。

クローブはクローブの木のつぼみを乾燥させたスパイスで、バニラのような甘く強い、刺激的な香りを持ちます。肉を主食とするヨーロッパではコショウとともに料理の香り付けには欠かせないスパイスです。

クローブを使ってつくる一品

<スパイシーミルクティー>

材料:クローブ・シナモン・グリーンカルダモンのミック 小さじ1 紅茶 1ティーバッグ 牛乳 180ml 水20ml 砂糖 小さじ1

    鍋に水を入れて沸かし、沸騰したら火を止めてティーバックを入れ茶葉を蒸らします。
    牛乳を入れ、沸騰させないように煮出します。
    ティーバックを取り出し、クローブ・シナモン・グリーンカルダモンのミック、そして砂糖を加え、ひと煮立ちさせます。

ヨーロッパでよく使われるハーブで薬効もある「タイム」

別名「木立百里花」。古代エジプトではミイラをつくる際の防腐剤として使われていました。気品のある清々しい芳香には、人間の能力を高める力があると信じられていました。さらに勇気のシンボルとされ、中世の貴婦人たちは戦いに出る騎士にタイムの小枝を縫い付けた絹のスカーフを贈って無事を祈ったといいます。

ヨーロッパの料理には極めて重要なハーブのひとつです。タイムは気候に対する適応性に優れているので、品種も変種も多く100種類以上もあります。にんにく、玉ねぎ、赤ワインとの相性がよく、煮込み料理やソテーなどに使われます。その他にもスープ、シチュー、ピクルス、ハム、ソーセージなどにも使われます。

タイムを使ってつくる一品

<洋風マグロ丼>

材料:マグロ柵 100g ごはん 200g タイム 小さじ1 コリアンダーパウダー ひとつまみ 漬け汁(しょうゆ 大さじ2 みりん大さじ1 酒 大さじ1) ルッコラ 1株

    マグロはそぎ切にします。
    鍋に漬け汁の材料を入れて沸騰させ、煮きりにして冷ましておきます。
    冷めた漬け汁にマグロとタイム、コリアンダパウダーを入れて冷蔵庫で30分ほど寝かせます。
    器にご飯を盛り、ちぎったルッコラを散らし、その上にマグロを並べましょう。トッピングとしてドライタイムを散らし、フレッシュタイムを飾るとより香りが楽しめます。