皆様は、ヨーロッパのクリスマスマーケットでも見かける、この時期人気の飲み物「グリューワイン」をご存知ですか?グリューワインは、ワインにスパイスやシロップなどを入れて温め、香りや薬効を移したホットワインです。

身体を温める作用のあるスパイスが多く、赤ワインで作ったものが主流。白ワインで作られているものもあり、好みに合わせて楽しむことができるのも嬉しいですよね。

グリューワインを飲めば身体もぽかぽかと温まってくるので、極寒のヨーロッパの冬を温かく過ごすことができます。そんなグリューワインに使われるスパイスや家庭で作れる簡単な作り方をご紹介します。

グリューワインに使われる主なスパイス

グリューワインには身体を温める作用のあるスパイスが使われていて、赤ワインと白ワインでは使うスパイスに少し違いがあります。では、グリューワインに用いるスパイスの中から、主に赤ワインで使われているスパイスをご紹介します。

  • シナモン 血糖値改善・血流促進・健胃・消化促進・毛細血管強化・抗酸化作用など
  • クローブ 鎮痛・抗菌・血行促進・抗酸化作用・気管支炎の緩和など
  • カルダモン 健胃・駆風・去痰作用・胃腸改善・口臭予防・疲労回復・血行促進など
  • 八角 駆風・殺菌・血行促進・利尿作用・胃腸改善・女性ホルモンのサポートなど
  • 生姜 血行促進・抗炎症・胃腸改善・血糖値改善など

ここに紹介したスパイスの他にもローレルやローズマリーを加えたレシピもあります。

スパイス香るグリューワインの作り方

  • お茶やだしを入れるパックに折ったシナモン1本・クローブ6個・莢を割ったカルダモン3粒・八角1個・スライスした生姜2枚を入れます。
  • オレンジ1個、レモン・りんご各1/2個はスライスするか小さく切ります。
  • 大きめの鍋に、赤ワイン1本(720ml)・スパイスを入れたパック・カットした果物・砂糖60~80gを入れ、沸騰直前まで温めます。
  • 温まったら火を止め、ふたをしてスパイスや果実の香りを移すように数分置きます。
  • ホット用のグラスに移したらできあがり。果物は食べても食べなくてもお好みで。

用意する赤ワインは、1本数百円程度のお手頃価格のもので大丈夫です。柑橘類は2・3種類用意できると理想的。オレンジ・レモンは香りの相性も良く、グリューワインに爽やかさを与えてくれるのでおすすめです。

グリューワインを作るうえで大切なのは、“沸騰させないように火を入れること”。沸騰させるとアルコールが蒸発してしまいます。しかし、気を付けたつもりでも多少のアルコールは抜けてしまいますので、アルコール度数を上げたい場合、ブランデーやウォッカを適量プラスしてください。

逆にお酒の弱い方はワインを半分にし、オレンジジュースとプラスするレシピもあります。好みに合わせて調節してみてくださいね。

スパイスで心も身体もくつろぐ冬を

ヨーロッパでは、クリスマス前になるとお休みの日や仕事帰りにクリスマスマーケットへ向かい、グリューワインで身体を温めながらショップを回る方が多いそうです。また家庭でグリューワインを用意し、シュトーレンやジンジャークッキー、パンデピスなどと一緒にいただくことも、冬の楽しみのひとつです。

そんなグリューワインは国によって呼び方もレシピも少しずつ違い、イギリスではモルドワイン、フランスではヴァンショー、ドイツではグリューワイン、ノルウェーではグロッグと呼ばれています。ノルウェーではレーズンやクラッシュアーモンドを入れるレシピもあるんですよ。皆様もグリューワインで寒い身体を温め、ほっとしたひと時を過ごしてくださいね。