皆さまは「美味しかった料理の話」や「思い出の料理」などを話している時、どんな顔をしていると思いますか?旅先で出会った珍しい料理、子供の頃大好きだった料理などの話をしている時は、その時の楽しい状況が一緒に思い出され、笑顔を浮かべていらっしゃるのではないでしょうか。

おいしい食事には、必ず幸せな記憶がつきもの。そんな毎日の幸せを豊かに演出したり、料理を食べやすくしてくれるのが、スパイスとハーブだと思います。そこでスパイスやハーブの魅力や使い方のコツなどをご紹介します。きっとスパイスとハーブが好きになると思いますよ。

スパイス=辛い?スパイスの大きな誤解

スパイスと聞くと「辛い!」、ハーブと聞くと「薬臭そう・・・」と思ったり、スパイスとハーブに関して悪い思い込みをもつ方もいらっしゃると思います。しかしそもそもスパイスとは、料理の臭み消し・香りづけ・色付けに効果を発揮し、豊富に含まれる効能を活かした食材です。世界で利用されるスパイスやハーブの中で、辛味を含むスパイスは全体の1割以下ともいわれていて、本来強い辛味を持つものは少ないのです。

スパイスと聞くと唐辛子や胡椒などの辛味スパイスを一緒に使うことが多いイメージですが、これらの辛味スパイスも使いすぎなければ、シャープな辛味が料理全体の味を引き締めてくれます。そしておいしい料理をさらにメリハリのついた、極上の一品にしてくれる可能性を秘めているのです!

ハーブ=薬臭い?ハーブの悲しい使い方

ハーブに中には強い薬効が凝縮されたものもあり、爽やかな香りを活かすためのハーブが、一歩間違えると苦味と薬臭さが前面に出た、とても食べにくい料理になってしまうこともあります。

確かにハーブの中にはローズマリーやセージなど、特徴的な香りが強いものもあります。そしてドライハーブは香りや効果が凝縮されているので、つい量を多く使いすぎてしまうこともあるんです。

またスパイスやハーブを入れるタイミングも、気を付けたいポイント。例えば肉や魚の臭みを取るために、下ごしらえに使うスパイスやハーブを仕上げに使ってしまえば、香りが残りすぎて薬臭く感じてしまうこともあります。

しかし正しい使い方を理解していればこのような悲劇は訪れず、食欲を掻き立てる魅惑の香りとして「おいしい記憶」として私たちの心に強く印象付けることが出来ます。クセの強いハーブを使い方のコツは「調理の最初に入れること」「慣れるまではごく少量のハーブを複数合わせて使うこと」です。

スパイスとハーブの合わせ技で大好きな一品に!

先述した「慣れるまではごく少量のハーブを複数合わせて使うこと」にもありますが、相性の良いスパイスとハーブを複数使うことで、単体で使うより角が立たず特徴が前面に出すぎないので、香りと風味を穏やかに全体に行き渡らせることができます。

例えば「〇十種類のスパイスを使用!」と、たくさんのスパイスを使っているカレールーを使ってカレーを作っても、スパイスひとつひとつの個性はそれほど際立って感じられないと思います。

数十種類ものスパイスを使ってしまっては多すぎますが、ある程度使用するスパイス・ハーブの種類を増やしひとつひとつの量を減らすことで、複合的な香りが柔らかに香ります。

スパイスとハーブを毎日料理に使うことで、自分が好きな香りも風味もだんだんとわかってくると思います。そんな毎日から、あなたならではの大好きな一品・スペシャリテが生まれることを、心から願っております。