カルダモンは、その甘く高貴な香りから「スパイスの女王」と称されることがあります。ショウガ科の植物である所以の爽やかな香りは口臭予防に効果的といわれ、疲労回復・去痰・健胃・消化を促し、腸内のガスを排出させる効果があると言われています。そんなカルダモンですが、自然と毎日の食生活に取り入れるには、どうしたらよいのでしょうか。カルダモンの簡単な使い方をご紹介します。

カルダモンで香り高い本格チャイ!

カルダモンといえば、インドの香り高いミルクティー「チャイ」に利用されています。カルダモンがスパイスの女王と言われる所以はその香り高さにあるのですが、一歩間違えると香りが強すぎて、料理の香りのバランスが壊れてしまうこともあります。

チャイは他にもシナモン・クローブなどの甘い香りを伴うスパイスを使いますので、カルダモンの香りが強く出すぎず、初心者でも簡単にバランスをとることが出来ます。

チャイに使うのは、薄緑色の殻に覆われた、莢のカルダモンです。鍋にお湯・シナモン・カルダモン・クローブ・紅茶の茶葉を入れ煮出したら、牛乳・砂糖を入れて沸騰直前まで温めます。

この時にカルダモンは莢の先を少し砕いて、中の種が出るようにして莢ごと煮出すと、カルダモンの持つ香りと効果が充分に引き出されます。また、ナツメグを少量加えることで、カルダモンの爽やかな香りが上品に引き立ちます。

他にも中東では、コーヒーにカルダモンパウダーを混ぜた「カルダモンコーヒー」という飲み物があります。

ハニーカルダモンでおやつ&ドレッシング

カルダモンには草原の香りと柑橘系の入り混じったような爽やかな香りと、ちょっとした刺激がアクセントにもなるスパイスです。この香りを利用してケーキや焼き菓子などの甘いものにも使われるのですが、はちみつ・カルダモンパウダー・レモン汁各適量を混ぜるだけで、簡単に「ハニーカルダモンソース」として利用出来ます。

先ほどのチャイには莢のカルダモンを使ったのですが、ソースやドレッシングに利用するときはカルダモンパウダーがオススメです。ハニーカルダモンソースはカルダモンの持つ花のような香りが引き出されるので、使い方としてはパンケーキ・プリンにかけたり、お湯に溶いてホットドリンクとしてもおいしくいただけます。

また、レモンの量を増やしてはちみつを減らし、オリーブオイルを加えれば、爽やかでエキゾチックな風味漂うドレッシングに。茹でた海老・イカなど、魚介類のサラダにピッタリのドレッシングになります。

また、カルダモンはアボカドとの相性が良く、青臭みを消してくれる効果があります。

肉・魚の煮込み料理・シンプルソテーに

カルダモンは肉や魚の臭みけしとしても利用されるので、食材に揉みこむ時はパウダーで、煮込み料理には莢ごと使います。

白身魚の切り身や鶏の唐揚げに、カルダモンパウダーをターメリックと一緒に揉みこんで揚げれば、素材の臭みが消え爽やかな香りを纏った揚げ物になります。

また、白身魚にまぶしてシンプルにソテーすることで、上品な香りが楽しめます。

ハンバーグやミートローフに練りこめば、臭みけしと同時にスパイシーな隠し味が加わります。

カルダモンを使った煮込み料理といえばカレーを思い浮かべますが、爽やかな香りはシチューにも利用されます。カレーに使うときは調理の最初の時点で、クミンなどのスパイスと一緒に油でゆっくり熱して、香りを引き出します。カルダモンの種がぷくっと膨らみ、良い香りが立ってきたら、上手に油になじんだ証拠です。香りを引き出したのち、具材を入れて炒め、煮込んで、カルダモンの香りを全体に行き渡らせましょう。

香り高いスパイス・カルダモンで食卓に華やかさを

カルダモンは比較的使用頻度が低いスパイスかもしれませんが、しっかり香りを活かすことでクセになり、カルダモンなしではいられないほど好きになる可能性を秘めています。薬効のあるカルダモンを、ぜひ毎日の料理に活かしてくださいね。