カレー粉は数種類のスパイスがバランスよくブレンドされていて、それだけで完成したミックススパイスです。しかしカレー粉といえば炒め物やカレーを作るときにしか登場しないのが、現状ではないでしょうか。

実はカレー粉は肉・魚・野菜、すべての食材と相性が良い万能スパイスで、食材の臭みを取りながら料理に奥深い香りをつけるのに最適。カレー粉の唯一の弱点は、文字通り「粉」であることで、長期間保存すれば少しずつ香りは抜けてしまいます。

そんなカレー粉を、状態の良いうちに様々な料理に利用するアイデアを、3種類ご紹介します。

炒め物に香りの革命を!レモンカレー炒め

カレー粉は炒飯や野菜炒めに加えることで、豊かな香りとアクセントをプラスしてくれます。しかし脂っこい料理が苦手な方には、少し躊躇してしまうこともあると思います。

カレー粉に使用されているスパイスの中には、胃を守り消化を助けるクミン・ターメリック・ペッパー・コリアンダー・フェンネルや、油分を除きさっぱりさせる効果のあるカルダモンなどが含まれているので、胃腸の弱い方にはむしろカレー粉を使った炒め物はおすすめなのです。

そこでさらにさっぱりとした仕上げにするために、レモンをプラスしてみてはいかがでしょうか。使い方は簡単で、具材を炒めて火を通したらカレー粉・塩などで調味し、仕上げにレモンを絞って絡めるだけ。カレーとレモンは香りの相性も良いので、さっぱりした風味とスパイシーな香りが食欲増進に一役買ってくれること、間違いなしですよ。

おかずや軽食・おつまみにお手軽インド!サモサのススメ

サモサはインドやパキスタン料理の定番メニューで、屋台でも売られているため、おかずとしても軽食としても人気です。サモサは一般的に、ひき肉やジャガイモにテンパリングしたスパイスを混ぜ、生地で円錐型に包み、油でカラッと揚げて作ります。このテンパリングするスパイスには、クミン・コリアンダー・チリ・ターメリックなどが使用されているので、カレー粉で代用することで簡単に雰囲気を楽しむことができます。生地は強力粉に水や油を加えて練ったもので、少し雰囲気は変わりますが、厚めの餃子の皮や春巻きの皮・薄くのばしたパイ生地を使って代用すると手軽です。

また、サモサは生地で包んだ状態で冷凍もできるので、まとめて作っておくと時間のないときに便利です。揚げたてのサモサは、サクサクの生地の食感とスパイスの香りが豊かで、大人から子供まで楽しんでいただけると思います。

濃厚パンプキンにスパイスのアクセント!カレー粉を使ったスープ

こっくりした甘味が魅力のかぼちゃを使ったスープにも、カレー粉は相性抜群。特にココナッツミルクを使って濃厚に仕上げたパンプキンスープに、ひとさじのカレー粉を加えれば、豊潤な旨味にキリっと爽やかなアクセントが加わります。

かぼちゃとにんにく・玉ねぎを炒めて水を加え、柔らかくなるまで煮たらミキサーにかけてなめらかにし、ココナッツミルクで濃厚さをプラスします。温まったら塩で調味し、カレー粉を加えたら出来上がり。

ココナッツミルクは分離しやすいので長時間グラグラと煮たてず、カレー粉は最後に加えてなじませ、スパイシーな香りを立てるのがポイントです。

最も身近なスパイス・カレー粉をもっと自由に!

カレー粉は上記3つのアイデア以外にも、市販のドレッシングに加えたり揚げ物に振りかけたり、インスタントラーメンに加えるだけでエスニックな雰囲気を味わえます。また、肉や魚の下味付けの際にカレー粉を少量プラスすると、調理している間にスパイスの強い香りが和らぎ、臭み取りにも活用できます。カレーだけでなく自由に、イマジネーション豊かにカレー粉を楽しんでくださいね。