パンデピスとはフランスで作られる焼き菓子で、“スパイスのパン”という意味です。はちみつをたっぷり加えたパンデピスはしっとりと甘く、複雑なスパイスの香りで本格的な味わいが楽しめるのに、作り方はとても簡単。特にクリスマスの時期になると街をスパイスの香りで満たし、良い香りで心を潤します。

そんなパンデピスの作り方と、パンデピスに使われるスパイスをご紹介します。

パンデピスに使われるスパイス

  • アニスシード・シナモン各大さじ1
  • ジンジャー小さじ1
  • メース(ナツメグでも可)・カルダモン各小さじ1/2
  • スターアニス(八角)・クローブ各小さじ1/3
  • 上記スパイスをすべてパウダーで用意し、よく混ぜたら出来上がり。密閉容器で3ヶ月保存可能。

11世紀に十字軍が戦いの後に持ち帰ったスパイスが広まり、その中で生まれたミックススパイス「パンデピス」は、フランス料理に使われるミックススパイス・カトルエピスから、辛味スパイスを抜いたようなスパイスです。そのため「パン屋のカトル・エピス」とも呼ばれ、ヨーロッパには他にも似たようなミックススパイスが多々あります。

使用するスパイスの種類と量はお店によっても違うので、上記のミックスを参考にお好きな香りでアレンジしてみてください。

ちなみにメースはナツメグの実の仮種皮を乾燥させたものです。ナツメグと似た香りなので、無ければナツメグで代用できますが、メースの方が香りが柔らかで上品に仕上がります。

またアニスシードとスターアニスも似たような香りですが、アニスシードはほんのり甘さを纏い、八角にはクローブに似た苦みがあります。この違いを加味して、お好みで量を変えてみてくださいね。

フランス伝統スパイスケーキ・パンデピスの作り方

  • パウンド型にクッキングシートを敷いておきます。
  • ボウルに強力粉60g・ライ麦粉40g・ベーキングパウダー10g・塩ひとつまみ・パンデピス小さじ2を入れ、泡立て器で混ぜ合わせます。
  • バター15gを溶かしておきます。
  • 別のボウルに溶かしバター・はちみつ120g・卵MS玉1/2個・牛乳60ml・砂糖30gを良く混ぜます。
  • 粉類を合わせたボウルに、はちみつや牛乳などを合わせたボウルを合わせ、練らないように混ぜます。
  • 型に流し込み、表面をならしたら170℃に予熱したオーブンで45分焼きます。
  • 串を刺して何もついてこなければ焼き上がりです。
  • 粗熱を取り、ラップをして1日置いたらできあがり。常温で1週間程度で食べきってください。

このまま薄切りにして食べてもおいしいのですが、青カビ系チーズやウォッシュチーズ・シェーブルチーズ、フォアグラなどと合わせて、ワインのお供にもおすすめです。

また、プレゼントやお土産に持っていくなら、表面にアプリコットジャムかナパージュを塗り、オランジェットやドライフルーツ・ナッツ類、シナモン・スターアニスなどのホールスパイスを飾りつければ、見た目も豪華に演出できます。

ドライフルーツやナッツは生地に混ぜても良いですね。

身体に良いスパイスケーキを楽しもう

製菓によく利用されるシナモンは、毛細血管を丈夫にし血流を良くする作用があり、ジンジャーやメース(ナツメグ)にも同じく血流促進作用があるので、身体を温めてくれる効果が期待できます。

また、メースとカルダモン・スターアニス・アニスには胃腸を整える効果があり、スターアニス・アニスには女性ホルモンの分泌を促す効果があると言われています。

このように、パンデピスに使われるスパイスにはたくさんの健康効果がありますので、ケーキだけでなくクッキーやパンケーキなど、様々な焼き菓子に使ってみてくださいね。

複雑で上品なパンデピスの香りは、きっと新しいスパイスの世界を開いてくれますよ。