食材の臭みを取ったり、料理においしそうな香りをまとわせるのに欠かせないスパイスやハーブ。鉢植えで簡単に育てられることから、近年は家庭菜園として楽しみながら育てている方も多いようです。

しかしスパイスやハーブは日本原産ではないものも多く、日本で育つ植物と同じように世話をしていてもうまく育たないことがあります。そんな家庭でよく利用されるスパイスやハーブの、基本的な育て方や育て方のコツをご紹介します。

初心者は苗からがおすすめ!

スパイスやハーブを育てるときに、種から育てるか苗から育てるかで迷うと思うのですが、種から育てる場合、発芽しやすい温度管理や殻を割って水分を吸わせるなど、工夫が必要な品種もあります。

慣れた方でも失敗するときもありますので、家庭菜園初心者の方は苗から育てることをおすすめします。園芸店やインターネットで、できるだけ元気な苗を購入しましょう。

スパイス&ハーブの栽培に必要な準備

初めて家庭菜園を始める方が用意しておきたい道具などをまとめました。

  • スパイスやハーブの苗
  • 用土
  • 鉢・プランター
  • 鉢底ネット・鉢底石
  • 軍手
  • スコップ

スパイスは東南アジアなどの日本より気温の高い地域が原産の本種が多く、ヨーロッパ原産のハーブは日本とは違った土壌で育ちます。そのため最初は地植えよりも、鉢やプランターで育てたほうが屋内外の移動ができ、生育に必要な温度管理が楽にできます。

用土は市販のハーブ用培養土を用意すると、スパイスやハーブの栽培に最適な土や、必要な肥料が混ぜ込んであるので安心です。なければ野菜用培養土でも構いません。慣れてきたら成長を見て必要な肥料を選んだり、自分で用土を用意するのも楽しいですね。

これ以外には作業場が汚れないように、ビニールシートや新聞紙を用意すると完璧です。

スパイス&ハーブの植え付け

準備が整ったら苗を植え付けましょう。苗の植え付けに適した時期は品種によって違いますが、多くは春か秋に行います。また、1・2年に1度植え替えが必要な品種も、同じ時期に一回り大きな鉢に植え替えを行いましょう。

  • 鉢底に鉢底ネット・鉢底石をひき、ハーブ用培養土を鉢のふちから3cmほど下まで入れます。
  • スパイス・ハーブの苗をポットからそっと外し、根を炒めない程度にほぐします。
  • 用土に苗の根が入るくらいの穴をあけ、優しく土を被せたら、たっぷりと水やりをして植え付け完了です。

また、プランターにスパイスやハーブをいくつか寄せ植えする場合は、風通しを良くするため成長した草丈を予想し、充分な株間をあけて植え付けましょう。

スパイス&ハーブの育て方のコツ

多くのスパイスやハーブは日本の蒸れや湿気に弱く、水はけのよい場所を好みます。そのため水やりは少なめに、乾燥気味に育てましょう。

この“水やりは少なめ”ということですが、1日1回少しだけ水をあげるという意味ではありません。水の量が少ないと表面の土だけが湿り、鉢底の根まで水が回りません。そのため水やりの回数を減らし、土の表面が乾いてきたら鉢底から水が出るくらいたっぷりと水をあげ、鉢皿に水がたまったままにしておかないことが大切です。

季節のお手入れは、初夏や梅雨にかけて葉が茂って株が混み合ってきたら、蒸れを防ぐため収穫がてらこまめに剪定し、冬は寒さを凌ぐため屋内や玄関内で冬越しします。

その間も鉢植えで育てるスパイス・ハーブには、生育状況によって追肥が必要となったり植え替えが必要になったりと、日々のさまざまな変化を感じさせてくれます。これこそが家庭菜園の醍醐味。そして毎日顔を合わせ愛情を込めたスパイスやハーブの収穫は、格別の喜びを私たちに与えてくれることでしょう。