タイ料理屋さんへ行くと、各テーブルに必ず4種類の調味料が置かれています。これは「クルワンプルーン」といって、タイ料理に加えることで自分の好みの味にカスタマイズ出来る卓上調味料です。クルワンプルーンを使わなくても充分タイ料理を楽しめる、という方もいると思うのですが、4種類の個性あふれる卓上調味料の特徴を掴んでおくことで、タイ料理がさらに多彩な表情を見せてくれるとしたらどうでしょうか。

試さなくてはもったいない卓上調味料、それがクルワンプルーンです。

旨味がのった辛味は試す価値アリ!プリックナンプラー

クルワンプルーンのひとつ、プリックナンプラーは、ナンプラーに砂糖・輪切りの唐辛子を加えた卓上調味料です。タイ料理店によっては唐辛子は入れず、ナンプラーだけが置かれている場合もあります。ナンプラーに漬けられた唐辛子は、辛いだけではない熟成された旨味を生み出し、ナンプラーにも唐辛子の辛味・旨味が加わり、料理にプラスすることでおいしさがアップします。

例えば料理を辛くしたいときにスープ・炒め物・炒飯・揚げ物にプラスすると、ただ唐辛子をふるだけではないコクが加わります。ナンプラーの塩味が強く感じられるときは漬かっている唐辛子だけを加えたり、過剰に辛味をプラスしたくないときはナンプラーだけを加えたりと、自分で調整できる嬉しい卓上調味料なのです。

心地よい酸味と辛味の刺激的調味料・プリックナムソム

プリックナムソムは唐辛子をお酢に漬けた卓上調味料で、まろやかさを感じるお酢に唐辛子の刺激が溶け込み、唐辛子には爽やかな酸味が感じられます。料理にプリックナムソムを加えることで、酢と唐辛子が料理にさっぱりとしたキレを与えます。

プリックナムソムもプリックナンプラーと同じように、酸味を強調したくないときは漬かっている唐辛子だけを加えることで、辛味とほのかな酸味を感じられますし、少しの辛味でよい時はお酢の部分のみをすくって加えることで、ほのかな辛味を味わえ、料理にコントラストをつけることが出来ます。

料理に鮮烈な辛味をプラスする調味料・プリックポン

乾燥した唐辛子を粉状に挽いたものがプリックポンです。

唐辛子には辛味以外に旨味成分であるグルタミン酸が含まれています。その割合は、野菜の中でも豊富なグルタミン酸を含むトマトにも迫る豊富さです。タイ料理にプリックポンを加えることで、シャープな辛味以外にも旨味がプラスされますので、料理にメリハリと深みを与えてくれる効果があります。

プリックナンプラーやプリックナムソムも辛味がある卓上調味料ですが、酸味や塩味、ナンプラー独特の風味を追加することなく、ストレートに辛味だけを加えたい場合はプリックポンがおすすめです。

辛味を抑えマイルドな調味料・ナムターン

ナムターンは砂糖の事ですが、普通の上白糖を置いているタイ料理店もあれば、ヤシの木から作られるパームシュガーを置いてあるところもあります。そのため普通の砂糖より風味があり、辛い料理をマイルドにしつつ豊かなコクを与えてくれます。

タイ料理は意外と甘い味付けも多く、辛いスープや麺類にナムターンとライムを絞って、辛味を抑えていただくことも多々あります。ナムターンは単体で使うこともありますが、プリックナンプラー・プリックナムソム・プリックポンと組み合わせて使うことが多い卓上調味料です。

タイの卓上調味料・クルワンプルーンを使いこなそう

タイ料理にはクルワンプルーンの他にも、カットしたライムやおろしにんにくが添えられているところもあります。

例えば酸味と辛味が欲しいけど、お酢よりライムの柑橘感のある酸味が良い場合はプリックナンプラーやプリックポンとライムを絞る、塩味を控えてコクのある辛味が欲しいなら、プリックナムソムとナムターンにおろしにんにくを加えるなど、さらに自分の好みの味に料理を変えることが出来るのです。

この自由度の高さは、クルワンプルーンという優れた卓上調味料があるからこそ生まれる楽しさです。ぜひクルワンプルーンを活用して、より豊かにタイ料理を楽しんでくださいね。