タイ料理といえば、辛くて特徴的な塩味と香りが思い浮かぶ方が多いと思います。そんなタイ料理を形作ると言っても良い調味料がナンプラーです。

しかしその風味の強さから、毎日の料理には使えず余ってしまいがち調味料でもあります。ナンプラーはイワシなどの魚を塩漬けし、発酵させてできる液体調味料なので、強い風味の中にも旨味があります。

そんなナンプラーの深い旨味と独特の風味を生かした、普段使いのアイデアをご紹介します。

タイを代表する調味料ナンプラーでスープに深み!

ナンプラーには魚の旨味がたっぷり含まれていますので、スープやみそ汁といった汁物・雑炊・リゾット・うどんなどの麺類に加えることで、料理にふくよかな旨味を与えることができます。かつおだしや昆布だし・貝を使った出汁はもちろん、鶏がらや牛・豚の出汁にも相性が良く、仕上げに少量加えるとすべての出汁に別角度からの旨味を与えてくれます。

たくさん加えれば、タイ風雑炊・タイ風スープ・タイ風リゾット・タイ風うどんなど、普段の料理をタイ風料理にアレンジすることも可能。また、肉じゃがなどの醤油を使った煮物にもおすすめです。

醤油系炒め物にひとふりで香ばしさプラス!

ナンプラーの濃厚な旨味は食材を選びませんので、炒め物全般に利用できます。

炒め物への使い方のコツは「調理の最後に鍋肌にひとふり」です。料理の仕上げに鍋肌にさっとふりかけ味を絡めることで、濃厚な旨味が全体に行き渡り、香ばしい香りが鼻腔をくすぐります。

この使い方は炒め物だけではなく、炒飯や焼きそば・焼うどん・オイル系パスタにも有効です。

ドレッシングやつけダレにタイの旨味を!

ナンプラーは酸味との相性が良いので、サラダのドレッシングや和え物などにもおすすめです。

ボウルにナンプラー大さじ1・砂糖小さじ3・唐辛子1/2本分・酢大さじ1・水小さじ2・レモン汁(ライムでも可)少々を入れ、砂糖が溶けるまでよく混ぜれば、ベトナム風万能調味料・ヌクチャムの完成。

他にも干し海老10尾・赤唐辛子3本・玉ねぎ1/4個・にんにく2片をミキサーにかけ、ごま油で炒め、ナンプラー大さじ4・砂糖・レモン汁大さじ2を加えれば、タイ風の調味料・ナンプリックパオの完成です。

ヌクチャム・ナンプリックパオはサラダ・和え物のほか、鍋や蒸し野菜のつけダレにもおすすめです。他にも豆板醬・ごま油にナンプラーを少量加えたり、胡麻ペーストとポン酢にナンプラーを加えれば、普段使いのつけダレ・ドレッシングとしても利用できます。

タイ料理を形作る調味料・ナンプラー

タイ料理には日本のように“出汁をとる”といった文化はありませんが、料理にナンプラーを加えるだけで発酵による濃厚な旨味が加わり、まるで出汁をとったような奥行きが生まれます。この旨味は魚や昆布・貝など、魚貝類を使った料理に加えれば深い旨味を与え、肉類の料理には旨味の幅を与えてくれますので、少量ならば普段の料理にも応用可能な調味料なのです。

普段の料理への使い方は、あくまでも少量ずつ使用すること。ナンプラーでその料理の塩味を決めてしまうと、風味が強すぎてタイ料理のようになってしまいます。あくまで隠し味として少量加えることで、ナンプラーの持つ香ばしさやふくよかな旨味が活かされます。

タイ料理・ベトナム料理はもちろん、普段の料理の喜びにぜひ活用してみてくださいね。