レモンタイムは300種類以上あるタイムの品種の1つ。タイムに似た気品ある香りとレモンの清涼感ある香りが魅力のハーブです。ヨーロッパ南部から地中海西部に自生し、乾燥地でもよく育つため手間がかからず、家庭でも簡単に育てることができます。小ぶりに茂った姿がかわいらしいので、観葉植物にもおすすめで、風が吹くたびに爽やかな香りを漂わせてくれます。

そんなレモンタイムの育て方のコツを、家庭菜園初心者でもわかりやすくご紹介します。

レモンタイムの植え付けや準備

レモンタイムは湿気を嫌いますので、水はけの良い土を用意します。鉢植えで育てる場合は市販のハーブ用の土がベストですが、地植えにする場合、植え付けの2週間ほど前に苦土石灰を混ぜ、調整しておきましょう。レモンタイムは大きく育っても30cmほどなので、大きな鉢を用意する必要はありません。また、種を販売していることが少ないので、園芸店などで苗を購入し育てるのが一般的です。

植え付けに適した時期は3月下旬~6月いっぱいくらいまで。5月・6月頃に小さく可憐な花をつけますので、できるだけ早い時期のほうがおすすめです。春の植え付け時期を過ぎてしまったら、9月~10月に植え付けをすることもできます。

その場合冬越しをしますが、暖かい地域でしたら冬越しの準備がいらないほど、強い耐寒性があります。寒い地域で栽培する場合、冬の間は霜の降りない場所か室内で育てるか、藁をかぶせてあげましょう。

植え付け後にはたっぷり水やりをし、しっかり根付くまで表面の土が乾いたらお水をあげましょう。地植えの場合も同様に、植え付け後にお水をあげたら、しっかりと根付くまでは表面が乾いたらお水をあげるようにし、その後はほとんど水やりを必要としません。特に肥料も必要としませんので、管理が楽であることもレモンタイムの特徴です。

乾燥気味でよく育つ!レモンタイムの育て方のポイント

レモンタイムはもともと岩土で育つ品種なので、水やりはやや控えめにし、乾燥気味に育てましょう。湿気に弱いので、梅雨の前や長雨が続く時期などは、収穫がてらこまめに剪定することで蒸れを防ぐことができます。また根腐れにも注意したいので、鉢植えの場合は雨の当たらない場所へ置いてあげましょう。常に乾燥気味の状態にしておくのが、丈夫に育てるポイントです。

またレモンタイムは、初夏に薄いピンク色をした小さな花をつける楽しみがあるのですが、ハーブとして利用したい場合、花をつけると香りが弱くなります。レモンタイムはタイムより繊細な香りなので、香りを活かしたい場合は残念ですが花芽を摘むようにし、観賞用として楽しむならそのまま上品な花を楽しみましょう。

穏やかで繊細な香り!レモンタイムの楽しみ方

レモンタイムはタイムほど香りが強く出ず、効果も穏やかなので、肉料理など強い味わいの食材よりもドレッシングやハーブティーに向きます。

ハーブティーにする場合、育ちすぎて木質化した枝は避け、緑色の若い枝ごと収穫します。お好みの量をポットに入れて熱湯を注ぎ、蒸らしたらできあがり。同じレモンの香りのレモンバームやミントなどをブレンドすると、爽やかな優しい香りがリラックス効果をもたらします。

葉を刻んでドレッシングに加えたり、スコーンやクッキーに練りこんでも、明るいレモンの香りが楽しめます。煮込み料理やスープに使われる、ブーケガルニのひとつとしてもおすすめ。また、梅雨時期の選定でたくさん収穫できた時は、ぜひハーバルバスを楽しんでみてください。レモンとタイムの爽快感溢れる香りと殺菌・抗炎症作用が、お肌を健やかに保ってくれますよ。