ハーブの中には、ヨーロッパ北部でも生育する耐寒性のあるハーブや、逆に寒さに弱い種類があります。耐寒性のないレモングラスやバジルといったハーブは、寒い時期に備えて「冬越し」の準備が必要です。

ハーブの冬越し対策は、冬にどの程度の寒さになるかや、どのような環境で育てているか、今育てているハーブの状態によっても違ってきます。皆様のご家庭のハーブが冬を乗り越え、元気に春を迎えるために、冬の間の育て方や冬越し対策をご紹介します。

冬も元気!寒さに強いハーブの育て方

耐寒性のあるハーブの中には、関東以南なら特に冬越し対策が必要のないハーブもあります。例えばタイム・オレガノ・セージ・レモンバーム・ミントに関しては、耐寒温度が-5~-10℃ありますので、地植えでも日当たりが良ければ特に対策は必要ないでしょう。ローズマリーも寒さに強いハーブで、茎の部分が木質化すると耐寒性が増します。これらのハーブ以外でも、原産地が寒い地域のハーブには、耐寒性のあるハーブが多い傾向にあるようです。

しかしハーブの耐寒性は、気温だけでなく日当たりの良さや水分量も関係しますし、積雪する地域の地植えでは、地上部が枯れてしまうこともあります。また、霜でハーブが凍ってしまう可能性もありますので、寒冷地では鉢植えの場合、軒下や室内に入れてあげることをおすすめします。地植えの場合小さな株や元気のない株であれば、冬になったら収穫がてら根元から剪定し、藁や腐葉土を被せて霜よけをしたり、根元をビニールなどでマルチングしてあげると良いでしょう。枯れてしまっても根が元気であれば春にまた芽吹いてきます。

冬は鉢上げをして屋内へ!寒さに弱いハーブの育て方

熱帯などが原産のハーブは、耐寒性がないハーブが多い傾向にあります。セージなどの半耐寒性のあるハーブや、レモングラス・バジル・レモンバーベナといった耐寒性のないハーブの場合、鉢植えで育てているなら、冬の間は暖かい屋内の日当たりが良い窓辺にて管理しましょう。地植えの場合、根元を残して剪定し、藁やもみ殻・腐葉土を被せたり、ビニールなどでマルチングが必要です。他にも夜は発泡スチロールを被せ、霜に当たらないように気を付けてあげましょう。

それでも耐寒性がないハーブの場合、できれば鉢上げをして冬は屋内で育てるのがおすすめです。鉢上げを行う季節は秋。株元から10cmくらいのところでハーブを切り戻し、ハーブの周りを一周ぐるっと深めに掘ったらスコップなどでそっと株を持ち上げ、そのまま鉢に植え替えます。大きく育った株を株分けするなら、この時に同時に行いましょう。

土を補充し、たっぷりお水を与えたら完成です。確実に春を迎えるためにも、きちんと防寒対策を取りましょう。

勝負は秋!丈夫な株に育てておくことが大切

ハーブの冬越し対策として、寒くなる前の秋にたくさん日光を浴び、肥料を与えすぎず丈夫な株に育てることも大切になってきます。葉が茂る効果のあるチッソ肥料は控えめにし、土を中和し生育を促す草木灰などのカリ肥料を多めに施しましょう。

また、寒くなるにつれ徐々に水を控えていくことも、耐寒力をつけることにつながります。冬はハーブの成長が止まる時期にあたりますので、水もあまり必要としません。乾燥気味に育てるほうが耐寒性が増しますので、力強い株に育てるためにも甘やかせず厳しく育てましょう。