バラの香りはいつの時代も女性の気持ちを柔らかにさせ、女性を美しく引き立ててくれます。そんなバラの香りを楽しめるハーブがローズゼラニウム。その香りはローズ精油と似た芳香成分が多く、そのためローズゼラニウムの精油は化粧品の香り付けや、ホルモンバランスを整えてくれる効果があると言われています。

そんなローズゼラニウムは丈夫で育てやすいため、家庭菜園にもおすすめ。家庭ではさすがに精油を作るのは難しいと思いますが、バラよりもお手入れが楽でバラに似た香りが楽しめます。では、ローズゼラニウムの育て方をご紹介します。

ローズゼラニウムの植え付けや準備

ローズゼラニウムは南アフリカが原産。成長すると30~100cmもの草丈になります。成長が速く根がすぐに伸びるので、鉢植えで育てる場合は深めの鉢やプランターを用意しましょう。

土は水はけの良さを重視しし、市販の「花と野菜の土」か、自分でブレンドする場合は赤玉土5:腐葉土3:堆肥1:バーミキュライト1の割合で混ぜたものを用意しましょう。地植えの場合は弱アルカリ性の土にするため、植え付けの2週間前に苦土石灰をまき、植え付ける前に腐葉土を混ぜておきましょう。その際、牛糞などの堆肥を少量混ぜておくと完璧です。

土の準備ができましたら植え付け作業です。ローズゼラニウムは種からも育てられますが、種はあまり市販されていないので、苗を購入し育てるのが一般的です。植え付けに適した時期は3月下旬~6月と9・10月ですが、基本的に夏と冬を避ければ可能です。

根がすっかり入る大きさの穴をあけたらローズゼラニウムの苗を植え付け、優しく土を被せたら水をたっぷり揚げて完了です。その後は水のやりすぎに注意。鉢植えの場合は土が乾いてからたっぷりと、鉢底から染み出すくらいに水をあげるようにし、水やりの間隔をあけて乾燥気味に育てましょう。地植えの場合、水やりはほとんど必要ありません。

湿気と寒さに注意!ローズゼラニウムの育て方のポイント

害虫の心配がほとんどなく丈夫に育つローズゼラニウムですが、肥料が好きなので、年間を通して10日~2週間に1回程度のペースで液肥を薄めてあげましょう。花が咲かず生育が止まる冬は、頻度を減らしてください。

他にローズゼラニウムを育てるコツは、湿気と寒さに注意することです。そのため上手に夏越しするには、6・7月の梅雨時期に花の収穫を兼ねて刈り取ることをおすすめします。風通しを良くし、元気に夏越しすることができれば、秋にまた花を咲かせてくれることでしょう。

またローズゼラニウムの耐寒性はやや弱く、3℃以下の環境や霜が当たると枯れてしまいます。関西以西の温暖な地域では特に冬越し対策はいらないかもしれませんが、地植えの場合は根元を残して剪定し、藁やもみ殻・腐葉土を被せてあげると安心です。その際伸びすぎた葉を中心に剪定すると、次の春に再び成長が期待できます。

寒冷地では、鉢植えの場合は暖かい室内で管理し、地植えの場合は根元を残して剪定し、藁やもみ殻・腐葉土を被せ、ビニールなどでマルチングしましょう。

ローズゼラニウムの華やかな香りで癒しを

順調にローズゼラニウムが育ってくれば、あとの管理は植え替えだけです。

ローズゼラニウムは成長が早く、鉢植えの場合1年で根がいっぱいに張りますので、毎年ひと回り大きな鉢に植え替えが必要です。植え替えに適した時期は植え付けと同じく春か秋ですが、ローズゼラニウムは春から夏にかけて、ピンク色をした可愛らしい花を咲かせますので、花期を避けて植え替えましょう。

ローズゼラニウムはバラに似た香りと表現されますが、精油は葉から抽出されているので、実際はバラの香りの中に少しハーブっぽいグリーンフローラル系の香りが漂います。そのため、切り花として飾るなら葉も一緒に飾り、乾燥した葉はポプリとしても楽しめます。

バラの香りをいつも楽しみ、美しさに磨きをかけてくださいね。