ハーブティーに利用されるローズヒップは、ハーブを日常的に摂っていない方でも聞いたことのあるハーブだと思います。ローズヒップティーと聞くと、酸っぱいハーブティーを想像されるかもしれませんが、それは一緒にブレンドされることの多いハイビスカスの酸味であることが多く、ローズヒップの酸味はそれほど強くありません。

そんなローズヒップをご自宅の家庭菜園で育てて、自家製ハーブティーを楽しんでみませんか?ここではローズヒップティーに使われるドックローズの育て方や収穫方法、おいしい活用法をご紹介します。

ローズヒップ(ドッグローズ)の準備

ローズヒップは野ばらの一種・ドッグローズの実です。ドッグローズはワイルドローズとも呼ばれる野ばらの仲間なので、通常のバラより丈夫で育てやすい特徴があります。その丈夫さは、地中海からヨーロッパ、西アジアといった広範囲に自生してることからも想像できると思います。大きくなると3mほどになり半つる性があるので、支柱を立てて玄関先のガーデンアーチやフェンスに這わせても良いですし、小さい頃は鉢植え・大きくなったら地植えといった育て方もできます。

そんなドッグローズは種からも育てることができますが、実から種を取り出し低温処理をするなどの手間と結実するまで時間がかかりますので、苗から育てるほうが簡単です。

土は水はけの良い肥沃な土がおすすめ。市販の「花と野菜の土」か、自分でブレンドする場合は赤玉土5:腐葉土3:堆肥1:バーミキュライト1の割合で混ぜたものを用意しましょう。地植えの場合は弱アルカリ性の土にするため、植え付けの2週間前に苦土石灰をまき、植え付ける前に腐葉土・牛糞などの堆肥を混ぜておきましょう。

ローズヒップ(ドッグローズ)の植え付けや育て方

植え付けに適した時期は4・5月か10・11月。日当たりの良い場所か半日蔭、または明るい日陰で乾燥気味に育てます。日蔭でも育ちますが、病害虫に弱くなるのと花付きが悪くなりますので、できれば日陰は避けたいところです。

植え付けが終わったらたっぷりと水やりを行い、土が乾いたら鉢底から水が出るくらいまであげるようにしましょう。肥料は生育が旺盛なので、春から秋にかけてと12月。月に1度位のペースで即効性の化成肥料を株元におき、鉢植えの場合は液肥をあげると効果的です。

花が咲き結実するのは2年目以降。その花はバラとは少し違いますが、上手に育てていれば、4~9月に素朴で可愛い小さな花を咲かせてくれますよ。

大きなとげに注意!ローズヒップ(ドッグローズ)の育て方のポイント

丈夫に育っているドッグローズは病気にも強いですが、花期は黒点病、梅雨の時期はうどんこ病に気をつけましょう。予防対策には風通しを良くし、肥料を切らさないことが大切です。

夏場や冬場の対策ですが、耐寒性・耐暑性共にあるので、最高気温で35℃・最低気温0℃まで特に対策は必要ありません。冬になると葉が落ちますが、茎が丈夫に育っているなら問題なく春には新芽が芽吹いてきます。冬の間に支柱を外し、細くて花が付かなそうな枝や古く元気がなくなった枝は剪定し、再び支柱に誘引しておきましょう。

この時にあまり強い剪定は避けたいので、人通りがあるところに置くならば通行人が怪我をしないよう、普段からこまめに剪定しておくと、風通しが良くなるのでおすすめです。大きなとげがあるので、作業中は手袋を忘れずに。

ローズヒップで女子力アップ!

花期が終わって結実したら、赤く熟すまで待って収穫します。実の収穫は9~11月。実を割ると中にはたくさんの種と毛がありますので、その部分をスプーンなどで取り除き、皮の部分のみを1週間ほど乾燥させてハーブティーとしていただきます。

ローズヒップには、ビタミンCをはじめとするビタミン類・βカロテン・リコピンなどのカロチノイドのほか、 鉄分やカルシウムなどのミネラル分も豊富に含まれています。その効果は抗炎症・抗酸化・美肌・脂肪分解・女性ホルモン活性作用など、女性に嬉しい効果ばかり。ぜひお庭で育ててみてくださいね。