身体に良いと言われるお酢やビネガーを、軽快でスパイシーな風味で彩るピクリングスパイスは、一度使ったら香りの虜になるほどの魅力にあふれています。他にもスパイスとハーブをピクルスに使うことで様々な薬効も得られ、保存性もアップします。
そんな「ピクルスに欠かせないスパイスとハーブ」を厳選して5種類、ご紹介します。
目次
種も葉もオススメ!ディルウィード&ディルシード
ディルの種であるスパイス・ディルシードと葉のディルウィードは、両方ともピクルスに向いたスパイスとハーブです。ディルウィードは別名「魚のハーブ」といわれていて、爽やかな香りは魚料理を上品に仕上げてくれます。
ディルウィードをピクルスに加え、漬けた食材と一緒に食べていただくと、爽やかでほんのりフルーティーな気品を感じます。爽快感のある甘い香りが特徴のディルシードは、きゅうりとの相性抜群なスパイスです。
ピクルスにカラフルな刺激!ペッパー
ピクルスにペッパー系スパイスを1つ入れるだけで味のアクセントになり、小気味よい刺激が全体を引き締めてくれます。
そんなペッパーは一般的に4つの種類があります。清々しい辛味を感じるホワイトペッパー、フレッシュで清涼感のある辛味を味わえるグリーンペッパー、パンチの効いた風味と辛味が魅力のブラックペッパー、おもてなしにぜひオススメしたいピンクペッパーは、ピクルスにカラフルな彩りを与えます。
ピンクペッパーは辛味がないので、お子様にもオススメです。
フルーティーなピクルスにクローブの甘い刺激を
甘く刺激的な独特の香りをもつクローブは、甘いピクルス液にプラスすることでフルーティーな風味を味わえます。ジャムやコンポートの風味付けにも用いられるクローブは、ピクルスも甘味が強いほうがしっくりなじみ、少しの量で豊かな香りを醸し出します。
また防腐・抗菌作用のあるクローブを加えることで、ピクルスの保存性も良くなります。
ピクルスの香りの番人・ローレル
煮込み料理に軽快で香ばしい香りを与えるローレルは、ピクルスには無くてはならないハーブです。ローレルをピクルス液に加えると、すっきりとした風味と食欲をそそる香りが食材全体にしみわたっていきます。
ゆっくりと時間をかけて香る特徴があるため、ピクルスをつけて蓋を開けた時の香りは感動モノ。他にも防腐作用があるので、ピクルスにつける時は効果が出やすいように折って使いましょう。
爽やかな辛味と食感を楽しむマスタードシード
ディジョンマスタードなどに使われるマスタードシードですが、ピクルスに利用する際はブラウンマスタードシードをよく利用します。
プチプチした食感とほのかな苦みがピクルスに別角度からに風味を与え、ナッツのような香ばしさも感じられるので、楽しさを味わえるスパイスです。もちろん軽やかな辛味もあり、ピクルス全体の味わいを引き締めてくれます。
ピクルスにスパイスとハーブで遊び心を!
ピクルスを作る際、まず最初にお酢やビネガーと一緒に、スパイスやハーブを軽く煮立てるのですが、ホールスパイスはそのままですと香りが出にくいものもあります。そのため、煮立てる前にホールスパイスを軽く砕いておくと、漬けている間にスパイスの香りや成分を染みわたらせることができます。
食材を漬けて1・2日置くことで、スパイスとハーブの香りと効能が充分に引き出されていきます。この待つ時間もピクルスの醍醐味。他にもクミンやコリアンダーなど、ピクルスに合うスパイスとハーブはたくさんあります。スパイスやハーブを上手に利用して、おいしい手作りピクルスを作りましょう。