フランス料理に使われるミックススパイス「フィーヌゼルブ」は、“みじん切りしたハーブ”という意味があります。通常、シソ科・セリ科・ユリ科のハーブを4種類ほど用意し、みじん切りして使用します。爽やかな香りのハーブが多く、ほのかな甘い香りとほろ苦さも加わりますので、料理にさっぱりとしたアクセントと清涼感ある香りを与えてくれます。

そんなフランス伝統ハーブ系ミックススパイス・フィーヌゼルブに使われるハーブの特徴や、フィーヌゼルブの使い方をご紹介します。

フィーヌゼルブに使うハーブと特徴

フィーヌゼルブにはパセリ・チャイブ・タラゴン・タイムが使われることが多く、好みでディルやセージ・チャービル・ローレルをプラスします。では、それぞれのハーブの特徴や効果効能をご紹介します。

パセリ

「カールドパセリ(ちぢれ葉種)」と「イタリアンパセリ(平葉種)」が主流で、どちらでもお使いいただけます。カールドパセリの清涼感と苦味は料理に爽やかな香味を与え、イタリアンパセリも同じ特徴がありますが、香り・味共にカールドパセリより穏やかです。

フレッシュパセリはビタミン・ミネラルが豊富で、口臭や食中毒予防・食欲増進・疲労回復に効果的です。

チャイブ(シブレット)

和名・セイヨウアサツキの通り、あさつきの香りをより繊細に、穏やかにした印象。血行促進・食欲増進・殺菌作用があります。

タラゴン(エストラゴン)

セロリに似た独特の爽やかな香りと、アニスに似た甘い香りを併せ持つ香りが強いハーブ。別名「食通のハーブ」。鎮静作用・炎症緩和・デトックスに。

タイム

気品を感じるすがすがしい香りと独特のほろ苦さが特徴。強い殺菌力・防腐作用があり、血行促進にも効果的。

ディル

まろやかな爽やかさの中にほのかな酸味を感じる、別名「魚のハーブ」。全体的に穏やかな香りで、ビタミン・ミネラルが豊富。胃腸の改善・安眠・鎮静効果に期待。

セージ

樟脳に似た高貴な香りと微かな渋味を持つハーブ。薬効が高く、強い抗酸化作用・免疫力向上・消化促進・更年期障害の症状緩和など幅広い効果を発揮します。

チャービル(セルフィーユ)

パセリに似た清涼感ある香りですが、パセリより穏やかで甘い香りを含みます。別名「グルメのパセリ」。消化・発汗促進・利尿作用があるため風邪の際におすすめです。

ローレル

独特の甘く芳ばしい香りは煮込み料理に欠かせません。血行促進・食欲増進・健胃・整腸作用があります。

爽やかで華やか!フィーヌゼルブの使い方

フレッシュなハーブを使ったフィーヌゼルブは、爽やかな香りが複雑に絡み合い、フレッシュハーブのイノセントな香りが魅力。グリルチキンにお好みの割合で細かく刻んだフィーヌゼルブとオリーブオイル・岩塩を和えれば、薬味的な役割を果たしてくれます。

他にも卵に混ぜて香り高いオムレツやポテトサラダのアクセントに、ラタトゥイユなどの煮込み料理やシチューの仕上げ、魚介類のグリルソースとして使用します。

簡単に利用するならソース、ドレッシングに混ぜるのもおすすめ。マヨネーズやタルタルソースに加えるだけで、ハーブの複雑な香りを楽しめるひと味違ったソースになります。

また、さっぱりした芳香を活かして味わいの強いクリームチーズに混ぜ込めば、爽やかな香りがプラスされ、ワインのおつまみにもなります。

そんなフィーヌゼルブのブレンドのコツは、カールドパセリ・タラゴン・タイム・セージなどの香りが強いハーブを若干少なく、イタリアンパセリ・チャイブ・チャービル・ディルといった香りが穏やかなハーブを多めにブレンドすると、バランスが良くなります。

また、ドライハーブでも作れますので、予めブレンドしておくといつでも手軽に使えて便利ですよ。