ホースラディッシュとは

ホースラディッシュとは、アブラナ科セイヨウワサビ属の多年草で和名は西洋ワサビです。フィンランドや北東ヨーロッパが原産の耐寒性の植物で、ゴボウのような白色の根茎部分を食用とします。成長が早いので、1年で50cm以上に伸びます。ホースラディッシュ(Horseradish)のHorseとは「大きい」「粗野な」という意味でradishとは大根の意味もありますが、「根っこ」の意味もあり「大きな根っこ」が名前の由来です。現在は、アメリカのイリノイ州が世界需要の約80%を担っており、大きくしわのある葉のコモンタイプと細くなめらかな葉のボヘミアンタイプの2種類が主流です。日本では北海道が主な産地となっています。

ホースラディッシュの歴史

ギリシャでは紀元前から栽培されており、中世に入るとヨーロッパ各地で栽培され広まっていきました。当初は薬用として用いられていましたが、1世紀頃にはローマ帝国で香辛料として用いられ、13世紀頃にはドイツで肉や魚のソースとして使用されていました。日本には明治初期に伝わり、肉料理の付け合わせやソースなどに使われていました。

ホースラディッシュの効果・効能

ホースラディッシュの辛味の主成分であるアリルイソチオシアネートには、血栓ができるのを予防する働きや胃の働きを活発にし、食欲増進作用や消化不良を予防する効果があります。また、利尿作用や高血圧を予防する働きもあります。大根の辛味成分であるグルコシノレートも含まれているので、発がん物質を解毒する働きもあります。

ホースラディッシュの使い方

ホースラディッシュは繁殖力があり育てやすく、収量性が高いので、本わさびと書かれていない粉わさびやチューブのわさびの原料として使用されています。日本のワサビ同様、鼻にツンとくる辛味があり、すりおろした直後のホースラディッシュは本わさびの1.5倍の辛さがありますが、本わさびのような清々しい香りと辛味というよりは、ラディッシュと呼ばれるだけあり、大根の辛味や香りがします。すりおろしたホースラディッシュは、欧米ではローストビーフの薬味として肉料理には欠かせない香辛料です。肉だけでなく魚料理との相性が良いのでグリル料理などのソースに用いられます。また、マヨネーズや酢やバター、生クリームなどの調味料との相性がよいので使いやすく、和食料理にも本わさびの代用として和え物やサラダ、炒め物など色々な料理に使うことができます。

まとめ

肉料理に欠かせないホースラディッシュですが、すりおろしたものに醤油やかつおぶしをかけ、熱々のごはんにのせて食べるても美味しいです。ホースラディッシュの辛味成分は揮発性なので加熱したり、空気に長時間触れていると変色し、香りや辛味も弱まります。変色を防ぐにはレモン汁など酸味のあるものをかけておくとよいです。