スペインやメキシコをはじめとするラテンアメリカの国々で愛される調味料「サルサ」は、日本でも人気の調味料です。しかしひとくちに「サルサ」といっても、いろいろな種類があるのをご存知でしょうか。

そんなバリエーション豊かな調味料・サルサの種類や、使い方をご紹介します。

スタンダードなサルサ「サルサ・ロハ」

通常メキシコ料理や南アメリカの料理で見かける、赤くてピリッと辛いサルサは「サルサ・ロハ」と呼ばれ、“赤いサルサ”という意味があります。赤唐辛子・玉ねぎ・トマト缶・コンソメを加熱して作る、最もスタンダードなサルサで、トルティーヤチップスやポテトフライなどの揚げ物、タコスに添えたり幅広く利用されます。

先住民の知恵「サルサ・ランチュラ」

“牧場のサルサ”という意味で、農耕部落の先住民たちが家庭料理として利用していた調味料です。メキシコ料理ではただかけるだけでなく、ピザソースやパスタソース・スープのベースに使うこともあります。具だくさんなのでそのままオムレツにかけたり、目玉焼きにかけて軽く煮たりするだけで立派なおかずになります。

セミフレッシュ調味料「サルサ・クルダ」

チレ・アルボルという赤唐辛子とトマト・にんにくを皮ごと焼き、皮をむいて作ったサルサ。非常にシンプルながら、外側だけを加熱したトマトの甘味とチレ・アルボルの辛味のバランスが良い調味料です。“生のサルサ”という意味にある通り、材料の多くを占めるトマトは皮をむくために外側だけを焼くので、中はフレッシュな状態のまま。湯剥きと違って水っぽくならないので、そのままでもトマトの旨味が詰まった調味料となるのです。ハンバーガーなどに挟んでもおいしいです。

メキシコの国民的調味料「サルサ・メヒカーナ」

サルサ・メヒカーナは“メキシコのサルサ”という意味。トマトの赤・コリアンダーと青唐辛子の緑・玉ねぎの白の3色がメキシコの国旗に使われているため、そのように名づけられました。フレッシュさと辛さと香味が素晴らしく、サラダ・魚介の和え物やマリネ・グリルした肉・魚などに添えたり、アンチョビを刻んでバゲットにのせてもおいしいです。

酸味強めのさっぱりサルサ「サルサ・ベルデ」

サルサ・ベルデはスペイン風・イタリア風・メキシコ風と3つの種類があり、それぞれ材料が違います。メキシコのサルサ・ベルデは“緑色のサルサ”という意味で、緑のトマト・トマティージョというほおずきの仲間から作られます。トマティージョの酸味とパクチー・にんにく・青唐辛子・玉ねぎなどで作られ、酸味が強いので油の強い料理と相性抜群。日本ではトマティージョは手に入りにくいので、イエロートマトにレモン汁で酸味をプラスして作ることがあります。

華やかな色合いでパーティー向け「ワカモレ」

同じ緑色のサルサといえば、「ワカモレ」もサルサの一種。アボカド・ライム・玉ねぎなどから作られる調味料で、日本でもディップソースとして人気です。クリーミーでフレッシュな味わいはマグロと和えたり、トルティーヤやハンバーガーに挟んだり、ディップソース以外にも利用されています。

100を超えるサルサの種類

メキシコ料理には他にも、桃やマンゴーなどの果物を混ぜたフルーツのサルサや甘くないチョコレートとスパイスで煮込んだサルサなど、100種類を超えるサルサが存在します。

メキシコでのサルサはかけるだけでなく、料理の下味やマリネして焼いたり、バゲットに塗ったり、食べ応えのある調味料なので具として利用されたりと、実に多様性のある調味料として日常の中に溶け込んでいます。こういった自由な調味料使いは見習いたいところですね。