日本でも数年前に話題となった、モロッコの万能調味料・塩レモン。料理に日本人が大好きなレモンの爽やかな香りを与え、漬け込むことでカドがとれた塩味・酸味は普通の塩だけではない風味が感じられ、減塩にも効果的です。

しかしどういった料理に使うかわからず、いつの間にか使わなくなってしまった方も多いのではないでしょうか。ここではそんな塩レモンの基本的な作り方、塩レモンを使った料理のアイデアなどをご紹介します。

魔法の調味料・塩レモン、基本の作り方

塩レモンとは、モロッコに古くから伝わる調味料です。レモンを塩に漬けて熟成させた調味料で、モロッコでは肉や魚料理の臭み消し、鍋物の風味付けなどに使われることが多く、爽やかなレモンの香りと旨味を伴う塩味、レモンの持つほのかな苦みが料理に複雑な味わいをもたらします。

そんな塩レモンの作り方は簡単で、煮沸消毒した清潔な密閉容器に、くし形に切ったレモン・塩を交互に入れて漬け込めばできあがり。塩の量はレモンの重さの約10~20%ほどの量で、カットしたレモンにまんべんなく行き渡るように漬けます。レモンの切り方もくし形でなくてもよく、輪切りやみじん切りなど好みの切り方で大丈夫。小さく切るほどレモンのエキスが出やすくなり、早く熟成することが出来ます。塩分が強いほうが日持ちすることができ、モロッコでは5年以上も保存することが出来るレシピがあるのだとか。

こうして塩とレモンを密閉容器に入れ、直射日光の当たらない出来るだけ涼しい場所に保存します。一日一回密閉容器を振り、まんべんなく塩に当たるように漬け込み、塩と混ざったレモンの汁にとろみが出たら使えます。早く塩レモンを使いたいときは、ミキサーでレモンと塩をペースト状になるまで回してから漬けると良いでしょう。

長く漬け込むことでまろやかさや熟成された旨味が出てきますが、最低一週間ほどで調味料として使えるようになります。

塩レモン&ハーブを使った前菜・サラダ

塩レモンは肉や魚に用いることで臭みを軽減し、さらにスパイスやハーブを加えることで、簡単なのに香り高い手の込んだ料理風に仕上がるので、忙しい方にもオススメの調味料です。

まずは出来上がった塩レモンを、使う分だけミキサーでペースト状にしておきましょう。ペースト状にした塩レモンを、白ワインビネガー・砂糖・オリーブオイル・オレガノ・バジルと混ぜれば、簡単塩レモンドレッシングに。サラダにも使えますが、きゅうり・パプリカ・タコに和えれば、爽やかさが際立つ前菜にも早変わりします。

他にも豚薄切り肉に少量の塩レモンペースト・ローズマリーを塗り、アスパラガスにらせん状に巻いて焼けば、オシャレな肉巻きになります。

塩レモンは肉や魚にも便利な調味料!

塩レモンにスパイスをプラスして肉や魚に揉みこむことで、臭みを消しつつエスニックな風味を纏わせることが出来ます。

一口大に切った鶏肉に塩レモンペースト・黒胡椒を揉みこんで、片栗粉をまぶして揚げれば、ビールにぴったりのスパイシーから揚げに。ラムチョップに塩レモンペースト・ガーリック・クミン・鷹の爪をまぶし、マリネしてグリルすると、エスニック風ラムチョップが簡単に作れます。

魚との相性も良いので、さばいたイワシや豆アジを塩レモンペースト・ガラムマサラなどとマリネし、小麦粉をはたいて揚げ、甘酢につければ、エスニック風南蛮漬けに。甘酢にも塩レモンを使うことで、さらに味わい深さを増します。

他にもスープに塩レモンとナンプラーでベトナム風スープを作ることも出来ますし、パスタ・ピザなど、様々な料理に幅広く使えます。

万能調味料・塩レモンで料理の幅を広げよう!

塩レモンはそれだけでもおいしい調味料ですが、砂糖やはちみつを少量加えるとさらに味に深みが増し、レモンの酸味も和らぐので使いやすくなります。

漬けてから一週間ほどでとろみのついたエキスが出てきたら冷蔵庫で保存し、3日に一回、使うときなどに全体を混ぜるようにすれば、半年ほど保存可能です。それ以上保存する場合は、塩分濃度を濃くしてくださいね。

味わい豊かな塩レモンの良さを再確認し、ぜひ毎日の料理に活かしてください。