料理の色どりや付け合わせに使われる「パセリ」は、私たちの最も身近にあるハーブです。

フレッシュなパセリはビタミン・ミネラルが豊富。ドライパセリになると水分やビタミンCは失われますが、その他のビタミン・ミネラルは含まれたまま、フレッシュより分量を摂れるようになります。香りの成分・アピオールとピネンは胃液の分泌を促し、消化促進・食欲増進・食中毒予防の他、疲労回復や口臭予防まで幅広く効果を発揮します。

そんなパセリの使い方をご紹介します。

パセリの種類と違い

日本で手に入るパセリは、葉が縮れている「モスカールドパセリ」と小さなヨモギのような形で平たい「イタリアンパセリ」の2種類に分かれます。どちらも葉に栄養や香り成分が多く含まれていて、含まれる栄養素もあまり違いがありません。

イタリアンパセリのほうが全体的に風味が穏やかなハーブ。苦味も清涼感ある香りも優しく柔らかい食感なので、モスカールドパセリの強い苦味が苦手という方はイタリアンパセリがおすすめです。

食後の胃腸と口臭を整える!パセリの効果

パセリの爽やかな香りは香り成分・ピネンの効果で、料理に清涼感を与えます。そしてアピオールが胃腸の調子を整えるため、脂の強い料理との組み合わせがおすすめです。

よく唐揚げにそえられているのはこういった効果もありますので、揚げ物で胃がもたれがちな方は唐揚げを食べた後にパセリを摂ると、胃と口内をすっきりさせてくれます。

天ぷらにもおすすめで、海老やイカなどの魚介類と混ぜてかき揚げにすると、後味が爽やかです。パセリの茎を落とし、そのまま天ぷらにして他の天ぷらと盛り合わせると口直しに最適です。

また、フリッターの衣や香草焼きのパン粉に刻んだパセリを混ぜると、爽やかな香り漂う一品になりますよ。

チーズやクリーム系料理に清涼感を

クリームパスタやホワイトシチュー、スープやクリーム煮・グラタン・リゾットの仕上げに刻んだパセリをふると、こってりした味わいの料理に爽やかな風味がアクセントになります。このように乳製品との相性が良いので、カッテージチーズやクリームチーズに刻んだパセリを混ぜると、美しい色合いと共にチーズの風味を引き立ててくれます。

また、パセリを混ぜて成形したパセリバターは、パンやステーキにおすすめ。ドライパセリが少量だけ余ってしまった時などに作り置きしておくと、好きな時にさっと使えて便利です。

スパイス・ハーブと組み合わせてブーケガルニに

ブーケガルニとはヨーロッパの煮込み料理やスープに用いられる、風味付けや臭み消しのハーブミックスです。

合わせるハーブの決まりはなく、食材に合わせてパセリ・セロリ・ローレル・タイムなどを基本に、肉料理なら臭みを取るローズマリーやオレガノ、魚料理なら相性の良いディルやセージ、クセの強い食材やハーブの香りをより印象付けたいときはタラゴンやマジョラムなど、好みによって量を加減して合わせます。

フレッシュハーブで作るときは茎ごと束ねてタコ糸でまとめ、ドライハーブで作るならお茶やだしのパック・ガーゼに包んで利用します。あくまでも食材の良さを引き立てるハーブミックスですので、量が多すぎないように注意しましょう。

使い方は食材を煮込むタイミングで一緒に鍋に入れるだけ。あまり長時間煮込むと苦みやえぐみが出る場合がありますので、風味が充分に出たら取り出しましょう。

栄養豊富なハーブ・パセリを毎日の食卓に

パセリは単調になりがちな料理に、素晴らしい香りと栄養を与えてくれます。苦味は料理にコントラストを与える一つの要素にもなりますので、上手に使って料理を多角的に楽しみましょう。