皆さまはスマックというスパイスをご存知ですか?スマックはウルシ科の低木に穂状になる実を乾燥させたスパイスで、日本のゆかりのような爽やかな酸味とほのかな渋み、柑橘系のようなフルーティーさを併せ持ちます。その歴史は古く、古代ローマではレモンより前から食材の酸味づけに利用されていたそうです。

日本ではまだまだマイナーなスパイスかもしれませんが、トルコ料理や中近東ではよく利用されているスパイスです。そんなスマックについて、効果効能を交えながら、料理への使い方をご紹介します。

サラダに心地よい酸味のスパイス!スマックの使い方

トルコや中近東のサラダは、オリーブオイルにレモンと塩を混ぜたシンプルなドレッシングが多いのですが、サラダの仕上げに砕いたスマックをふりかけるだけで、食感と香りのアクセントになります。

食材を選びませんので、シンプルに水に放って辛味を抜いたスライスオニオンに、岩塩・スマック・オリーブオイルを和えれば、ケバブやキョフテなどの肉料理の付け合わせになります。どぎつい酸味ではないので、ちぎった葉野菜・トマト・きゅうり・チーズのサラダに塩とオリーブオイル・レモン汁で味付けし、お皿に盛りつけた後の仕上げにスマックをふりかければ、簡単トルコ風サラダの出来上がり。

ゆかりに似た爽やかな風味は国籍を問わず、食材をも選ばない万能スパイスなのです。

ケバブにスープに、アクセントならスマック!

スマックは、ふりかけるだけで料理に心地よい酸味のアクセントを与えるスパイスです。それはスープにも有効。中近東ではよく豆のスープが食べられていますが、そんなこっくりした豆のスープにふりかけることで、ほのかな酸味・渋味がスープに奥行きを与え、心地よいアクセントになります。

またスマックは、そんな爽やかで若々しい風味を与えてくれるだけでなく、抗酸化作用・抗炎症作用があるため、アンチエイジング効果も期待できます。他にも肉や魚にまぶしてグリルしたり、ひき肉と混ぜてシシケバブにも利用されます。

スマックを使ったミックススパイス・ザータルの使い方

トルコやレバノンでは、ザータルと呼ばれる、スマックとオレガノ・タイム・胡麻・塩を混ぜたミックススパイスが日常的に食べられています。

作り方は簡単で、スマック・胡麻・オレガノを同量、好みの量のタイム・塩を加えたら出来上がり。タイムはレシピによってはスマックなどと同量加えることもありますが、塩の量と共に料理によって変えたほうが良いと思います。

スマックの風味が効いたザータルは、オリーブオイルとレモン汁と合わせてサラダのドレッシングに、肉や魚に揉みこんでグリル、オムレツにも相性抜群。ヨーグルトソースに混ぜたり、ひよこ豆のペースト・フムスやチーズにトッピングするなど、バリエーション豊かに楽しまれています。

中でも簡単でオススメなのが、レバノン風ザータルの薄焼きパン・マナーキ―シュです。

ザータルをオリーブオイル適量と混ぜてペースト状にしたモノを、薄くのばしたパン生地に塗って焼いたら出来上がり。さっぱりした風味と香りの奥行きに胡麻の香ばしさがプラスされ、軽食にもワインのおつまみにもピッタリなのです。

中近東と日本をつなぐスパイス・スマック

スマックのゆかりに似た風味は、和風アレンジも自由自在!ちりめんじゃこやシラスと混ぜてふりかけに、じゃがいもにまぶしてバター焼き、醤油との相性も良いので、きゅうりとあえてさっと醤油をふっても、独特の旨味を味わえます。

中近東の風を感じるスパイスですが、和食にも積極的に取り入れてみましょう。