柚子胡椒とは、九州発祥の辛味調味料。柚子の爽やかで瑞々しい香りと唐辛子の旨味のある辛味・塩をすり合わせた、風味豊かな調味料です。辛い物が苦手な方でも、柚子の香りは好きなので常備している、という方も多いのではないでしょうか。

そんな柚子胡椒には赤みがかったものと緑色のものがありますが、どのような違いがあるのでしょうか。2つの柚子胡椒の特徴や含まれる栄養・2つの柚子胡椒の特徴を生かした賢い使い方をご紹介します。

フレッシュな香味を楽しむ調味料・青柚子胡椒

緑色をした柚子胡椒は「青柚子胡椒」と呼びます。通常柚子は、黄色く色づくまで熟してから出荷されます。しかし青柚子胡椒は、熟す前のまだ緑色の状態の柚子と青唐辛子から作られます。

そんな青柚子胡椒は、未完熟の柚子の青々しい爽やかな香りが引き立ち、青唐辛子のフレッシュでシャープな辛味がさらに瑞々しさを感じさせてくれる調味料です。

青柚子胡椒はフレッシュな香りを活かして

青柚子胡椒はどんな料理にも相性抜群なのですが、あまり加熱せず、青々しいフレッシュさを活かした使い方がおすすめです。

鍋物やお吸い物、シンプルに焼いた肉料理や焼き魚、炒め物や炒飯・うどん・そうめん・パスタなど、加熱する料理に用いるときは火を止めてから絡めたり、脇に添えて食べるときに混ぜると良いでしょう。

また、塩味がついているのでそのままお刺身や冷奴の薬味に、カルパッチョ・ドレッシングのアクセントなどに最適。焼き鳥や焼き餃子などにも添えられ、脂っこい料理をシャープな辛味と香りでさっぱりとした味わいに仕上げてくれます。

柚子の香味ひきたつ調味料・赤柚子胡椒

鮮やかな赤や黄味がかったオレンジ色をした柚子胡椒を「赤柚子胡椒」と呼びます。こちらは完熟した黄色の柚子と赤唐辛子から作られます。

完熟した柚子は未完熟の柚子に比べて油分を多く含むため、青柚子胡椒より強めに柚子が香り、まろやかな辛味を感じられる調味料です。

香り高い柚子を楽しむなら赤柚子胡椒

爽やかで甘酸っぱい柚子の香りいっぱいの赤柚子胡椒は、その香りを活かして鍋や味噌汁、うどんやにゅうめん・ベトナムのフォーなど、温かい汁物の仕上げにひとさじ加えれば、華やかな柚子の香りがふんわり広がります。

オリーブオイル・トマトとの相性も良いので、トマトスープやポトフのアクセントにもおすすめ。炒め物や焼きそば・炒飯に加えるときは、仕上げに加えてさっと火を通すと、柚子の香りが引き立ちます。

他にもマヨネーズやドレッシングに混ぜるだけで、柚子の豊かな香りと辛味がプラスされますので、非常に便利に使える調味料です。また、和え物の隠し味に加えると、柚子の爽やかな香りと深みのある辛味が、クセになる一品に仕上がります。

柚子胡椒の栄養と期待される効果

唐辛子にはビタミンEやビタミンB6・ビタミンCが含まれ、他にもナトリウム、カリウムなどのミネラル類が多く含まれています。そして柚子の皮にはビタミンCが豊富に含まれていて、その量はキウイやレモンをしのぐほど。

しかし柚子胡椒はあくまでも薬味としての利用が多いことから、ビタミン・ミネラルの摂取は微量と考えたほうが良いでしょう。それよりも柚子胡椒の素晴らしい香りにはリラックス効果があり、唐辛子のカプサイシンには血行や代謝の促進・食欲増進効果が期待できます。

しかし食べすぎは、塩分の摂りすぎや胃の粘膜が傷つく原因となります。あくまでも適度な摂取量を守り、柚子胡椒を楽しんでくださいね。