科目:-

原産地:中国、台湾

別名:-

■主役級スパイスの集合体

五香粉は、中国の代表的な混合香辛料です。その名前から、5種類のスパイスをブレンドしたものと思われがちですが、「5つの」いうのは「たくさんの」という意味を表現する漢字で、5種類に限られているわけではありません。その中でも主要となるスパイスは、桂皮(シナモン)、丁香(クローブ)、花椒(カホクザンショウ)、フェンネル(ウィキョウ)、八角(スターアニス)、陳皮(チンピ)です。配合割合は、それぞれ製造元によって異なります。少し苦みのある風味が特徴で、煮込みだれや肉や魚料理の下ごしらえに使うと、ぐっと中華風の味付けになります。中国、ベトナム、日本でよく使われる調味料です。

■医食同源の国のスパイス

薬膳の国である中国では、ハーブと生薬がほぼ同じような意味合いで取り入れられていることも少なくありません。それだけ「食」と「医」が密接に結びついているということでしょう。五香粉の中に配合されている八角や陳皮も薬膳ではお馴染みの食材です。体に良い食材をおいしくいただくという薬膳の考え方が五香粉にも息づいています。

■本格中華に早変わりさせる魔法のスパイス

五香粉は、主に材料の臭み消しや香りづけに用いられます。鶏の唐揚げの衣にまぶし入れたり、醤油、砂糖、酒などと合わせてあんかけのたれを作ると、甘辛の中華風たれが簡単に出来上がります。手軽に味に深みを加えられ、本格中華の味わいを家庭でも味わえる便利な香辛料です。効能としては、五香粉を構成しているスパイス(シナモン、クローブ、花椒、フェンネル、八角、陳皮)のそれぞれの効果をあわせ持っていて、脱臭効果、強壮、消化促進、抗菌作用、防腐(防虫)作用、鎮静作用、新陳代謝の促進、肥満防止などが挙げられます。中国では、その効能から薬膳料理などにも用いられているようです。

■体にいいスパイスをまとめて摂取!!

五香粉は、体にいい主役級のスパイスの集合体です。香りも、個々の香りの相乗効果により、料理に独特の深みと奥行きを持たせる働きを持っています。ご家庭で作る中華料理を一気に本格中華に早変わりさせる秘密兵器です。夕食の脱マンネリを図りたい方は、五香粉を使った料理に挑戦してみてはいかがでしょうか?