日本には伝統ある食品がたくさん存在します。
その中でも味噌や納豆は有名な発酵食品です。
発酵食品は体にとっても美味しい効果をたくさん持っています。
発酵と何か、また発酵食品別の効果をまとめました。
発酵食品を体のために食生活に取り入れましょう。
発酵とは
発酵とは「人間に有用な微生物が働くことにより起こる現象」です。
ちなみに微生物とは肉眼で見えず、顕微鏡で拡大しなければ見えない微細な生物です。
例えばお味噌を作る上で発酵とはなんでしょうか。
味噌は蒸した(または煮た)大豆にこうじと塩を入れ発酵・熟成したものです。
ここでいう発酵は、こうじ菌(微生物)が大豆に含まれるたんぱく質やでんぷんを酵素で分解する働きのことです。
次に納豆。
納豆は煮た大豆に納豆菌をつけ発酵させた食品です。
ここでいう発酵は、納豆菌(微生物)が大豆に含まれるたんぱく質やでんぷんを酵素で分解する働きのことです。
ちなみに酵素とは「物質を他の物質に変化させるときに、自身は変化せずに”なかだち”として働くたんぱく質の一種」です。なかだちとは仲をとり持つことです。
日本の代表的な発酵食品の効果とは
発酵により自然の力によってうみ出される栄養素こそが私たちの体を支えてくれます。
日本の代表的な発酵食品である味噌、醤油、鰹節、納豆にどんな効果があるのかまとめました。
味噌
「味噌は医者要らず」という言葉通り、必須アミノ酸を全て含むアミノ酸、たんぱく質、ビタミン、カルシウムなど栄養に優れている食品です。
酵素と乳酸菌による整腸効果、大豆油に含まれる不飽和酸のリノール酸と大豆レシチンによるコレステロールの上昇を抑える効果があります。
またコリンには肝機能を高める効果があり、イソフラボンには美肌やアンチエイジング効果があります。
本来の製法である天然醸造で作られる味噌をおすすめします。自然の力より生まれた栄養素がたくさん含まれています。
醤油
抗酸化作用があるフラノン、メラノイジンによるガン予防、コレステロール値の低下、脂質の酸化防止などの効果があります。
鰹節
たんぱく質、リン、カリウム、ビタミンDを含むので栄養価の高い上に、ヘルシーで体に美味しい高たんぱく・低脂質の優れものです。
必須アミノ酸を全て含み、カルシウムも多く含むのでお子さまから高齢者まで幅広く体を助けます。
納豆
大豆が納豆菌により発酵することで、脂肪の代謝に欠かせないビタミンB2が通常の大豆の6倍になります。
納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素は血液中の血栓を溶かす作用があります。
醤油を少し加えて混ぜるほどに旨味成分であるグルタミン酸が引き出され、旨味が増します。
ナットウキナーゼやビタミンB群は熱に弱いです。
プリン体も多く含まれるため1日にとる量は適量を心がけましょう。
発酵食品をうまく食生活に取り入れよう
発酵食品はただ食べればいいわけではなく、個々の食品に適した食べ方があります。
例えをいくつかご紹介します。
「納豆に含まれる栄養素は熱に弱く、熱々のご飯と食べないほうがいい」
「納豆は寝てる間に働くといい栄養素があるので夜食べるのがいい」
「味噌は熱しすぎると体にいい栄養素が分解されてなくなるので味噌汁は沸騰させない」
などです。時間帯や食べ合わせなど知らずとしている食べ方が実はNGだったりします。
好きな発酵食品を見つけたら、最初にいつどのように食べれば効果が大きいのか調べておくことをおすすめします。
食生活にうまく取り入れて、体に美味しい食事を楽しみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。