スパイスやハーブが日本へ渡ってきた最初の頃は、すてきな香りを料理に活かすというより、豊富な薬効を活かした生薬として利用されていました。今でもヨーロッパでは、薬効が認められるハーブを使った自然療法の一分野として、メディカルハーブが確立されています。

他にもインドやスリランカで生まれた伝統医学・アーユルヴェーダでは、スパイスに含まれる健康効果が活かされていますし、漢方の生薬としてもたくさんのスパイスやハーブを見ることが出来ます。

そこで様々な効果のあるスパイスやハーブの中から、特に健康効果が高いと言われるスパイスやハーブを、5種類厳選しご紹介します。

若返りのスーパーハーブ、ローズマリー

ローズマリーは強い抗酸化力を持ち、血管を丈夫にし、血行促進・新陳代謝をよくする効果があります。他にも消化力を高めたり呼吸器系の健康を保ち、抗菌・抗ウイルス効果も期待できることから、身体全体に働きかける強壮作用が高いハーブです。

そのうえ脳を活性化して記憶力を高め、認知症の原因といわれるβアミロイドタンパク質を除去する効果がありますので、まさに身体全体を若く保つスーパーハーブと言えるでしょう。

“身体のコゲ”糖化を防ぐハーブ、カモミール

古くから、様々な肌トラブルに効果を発揮する美肌のハーブとして利用されてきたカモミール。近年の研究では、糖尿病・骨粗しょう症・白内障や肌のたるみ・しわなどの肌の老化に関係する「糖化」を阻害する効果があることがわかり、注目を集めています。

他にもカモミールといえば鎮静作用やリラックス効果の高いハーブティーとして有名。ストレスを溜めないことも、健康維持に効果的です。

健康の基本となるスパイスの神様、クミン

料理にエキゾチックな風味をつけてくれるクミンは胃を守り、食欲増進・消化促進・解毒作用・お腹に溜まったガスを排出させる効果から、消化器官全体によい働きをもたらします。近年では、ダイエット効果や免疫力向上・抗酸化作用・抗ガン作用にまで効果が認められ、毎日小さじ1杯のクミンを摂ることで、多角的に身体を健康に導いてくれると言われています。

そもそも消化器官が元気であることは、健康の基本。クミンがあらゆる方向から健康効果をもたらすのも納得ですね。

血の巡り改善で様々な健康効果、王者のスパイス・シナモン

シナモンの健康効果でまず挙げられるのが、血管に働きかける効果です。毛細血管を修復し、老化を防ぎ血行促進に効果を発揮することに始まり、血中コレステロールの低下にまで働きかけます。

その結果、冷え性・むくみ・高血圧・血糖値の改善、シミ・しわ・たるみ・抜け毛の予防・改善に効果的。血流が良くなることで身体も暖まりますので、免疫力向上にもつながります。

他にも中性脂肪の低下や脂肪細胞を小さくする効果から、ダイエットにもおすすめです。

心もカラダも元気!太陽のスパイス・黒胡椒

胡椒は消化を促進し、代謝向上・脂肪分解・解毒作用があるスパイスですが、これらの成分をもっとも多く含む種類が黒胡椒です。そして黒胡椒の最も重要な健康効果は、これらの薬効の高いスパイス・ハーブや食材に含まれる栄養素の、身体への吸収率を高める効果です。身体に良いスパイス・ハーブも吸収されなければ意味がありません。

また黒胡椒には“幸せホルモン”といわれるセロトニンとエンドルフィンを増やす効果がありますので、心と身体の両面から健康をもたらすスパイスです。

健康な生活はスパイス・ハーブと共に

現代ほど医療がが確立されていない頃、スパイスとハーブはいつも私たちの生活に寄り添う、健康の守り神だったのではないでしょうか。先代の知恵を活かし、美味しく楽しく健康な毎日を生きましょう。