普段特に意識してスパイスを使わないという方も、「生姜」はよく使うのではないでしょうか。そんな生姜は、スパイスとしては“ジンジャー”という呼び名で、様々な料理に利用されています。その清々しい香りの奥には微かな甘い香りも感じられ、ピリッと刺激的な辛さの虜になる方も多いようです。

世界の料理でもジンジャーはたびたび登場し、日本では生で利用されることもあるのに対し、世界の国々では主に加熱して利用します。そんな世界中で愛されるスパイス・ジンジャーを利用することで得られる、驚きの効果や、ジンジャーの特性を活かした使い方をご紹介します。

肉・魚の臭みを和らげしっとりと・・・ジンジャーの使い方

日本の食卓でも「生姜焼き」に利用されるように、ジンジャーは肉や魚の臭み消しや、清涼感を活かした香りづけに使われるのが特徴。また酵素の力で肉を柔らかくする効果もあります。この効果は生のジンジャーでもジンジャーパウダーでも同じで、生姜の生産が盛んな日本やアジア諸国では、生のジンジャーが多く使われるのに対し、ヨーロッパではジンジャーパウダーがよく利用されています。

そんなジンジャーはミックススパイスでも利用されています。フランスで古くから利用される「カトルエピス」もそのひとつで、シナモン・クローブ・ナツメグに辛味スパイスのジンジャーかペッパー、この中から4種類を混ぜたスパイスです。

煮込み料理の他、パテやソーセージ、ハンバーグ・テリーヌに利用されます。他の香り高いスパイスにも負けない、ジンジャーの清涼感が味わえるミックススパイスです。

ジンゲロール?ショウガオール?変化するジンジャー

日本ではジンジャーは、豆腐やお刺身の薬味として、生で使うこともあります。ジンジャーは加熱することで辛味が和らぎますので、生のジンジャーはフレッシュでシャープな辛味が楽しめるスパイスです。

また、生のジンジャーを食べると、身体がかぁっと熱くなる経験をした方もいらっしゃると思います。これはジンジャーに含まれる“ジンゲロール”という成分によるものです。ジンゲロールは血流の流れを良くし、身体の深部にある熱を身体のすみずみまで運ぶため、一瞬身体が熱くなったように感じます。しかしこれは身体を温めるのではなく、逆に身体の深部の熱を放出しているので、身体を涼しくしたい夏場に向いたジンジャーの利用方法です。

身体を温めるのは、ジンジャーを加熱することでジンゲロールが“ショウガオール”に変化した効果で、パウダースパイスとしてのジンジャーはこのショウガオールがたっぷり含まれています。そのため、冬場にスープや温かい飲み物にジンジャーパウダーを加えることで、手軽に身体を温めることが出来ます。

甘く爽やかな刺激!ジンジャーを使ったスイーツ

もともと辛味のあるジンジャーですが、クッキーなどの甘いものにも利用されます。日本でも冬になると、甘味をプラスして「生姜湯」を楽しんだりしますよね。このようにジンジャーは砂糖との相性も良いので、ヨーロッパではクリスマス時期になるとジンジャークッキーを焼いたり、ドライフルーツと合わせてケーキを焼いたりするときに利用します。このようなスイーツには、ジンジャーパウダーを利用します。

他にも生のジンジャーをスパイスと一緒に砂糖と煮詰めたジンジャーシロップを作っておくと、ハーブティー・紅茶にも手軽に使え、炭酸で薄めるだけで「自家製スパイシージンジャエール」を楽しむことが出来ます。

チャイのアクセントに使われることもあり、ジンジャーはスイーツとしても甘い飲みものとしても、万能スパイスなのです。

ジンジャーの使い方をマスターして温活に!

ジンジャーは他にもカレーには欠かせないスパイスで、インドカレーにもタイカレーにも利用され、世界中の人々の健康を守ってきたスパイスです。独特の清涼感は料理をさっぱりさせ、身体の温度調節に効果を発揮します。スパイスとしてのジンジャーをもっとよく学んで、毎日の健康に活かしましょう。