カルダモンは、爽やかでありながらほのかに甘く高貴な香りから「スパイスの女王」と称されることがあります。それは香りだけではなく、栽培の難しさや収穫量の少なさから、昔から高値で取引されていたことにも由来します。

そんなカルダモンですが、家庭で栽培し、スパイスとして使用する種を収穫することは可能なのでしょうか?栽培難易度が高いといわれるカルダモンの育て方のコツをご紹介します。

カルダモンの植え付けや準備

カルダモンの種はスパイスを取り扱うお店で入手することができますが、種から発芽させるのは非常に難しいので、苗を入手することをお勧めします。しかし一般的な園芸店では、苗を見かけることがほとんどありません。数は少ないですがインターネットでお取り扱いがありますので、そういった店舗で購入するか、カルダモンを育てている方に株分けしてもらいましょう。

植え付けに適した時期は5月~10月と、暖かい時期ならかなり長い間植え付けることができます。カルダモンは熱帯雨林のような環境が理想的なので、地植えの場合は植物園や温室などの設備が必要となります。鉢植えの場合は、水はけが良く肥沃な土を選び、緩効性肥料を混ぜておきましょう。植え付けたら直射日光を避け、半日陰のような柔らかい日差しの環境下で育てます。乾燥に弱いので、土が乾いたらたっぷりと思ずをあげましょう。

ハーブ栽培難度最高ランク!カルダモンの育て方のポイント

カルダモンは管理が難しいハーブです。年間を通して20℃以上の気温を保ち、強すぎる日差しが当たらず、湿度が高い環境を好みます。葉が乾燥してくるとハダニがつきやすくなりますので、乾燥が強い時期はまめに葉に水分を吹き付けたり、専用の殺虫剤で管理しましょう。

20~30℃の環境でよく生育しますので、春から秋の間は2か月おきに固形肥料を追肥します。6月~8月に開花期を迎えますが、日照時間が短いと花をつけないこともあり、日常の繊細な管理が必要となります。

花をつけなければ実も収穫できませんが、うまく栽培できれば9月~10月に実をつけます。しかし実をつけるまでには最低でも3年はかかるといわれ、日本での収穫は、沖縄地方以外では残念ながら不可能といわれています。

収穫は難しくても、カルダモンは葉生姜に似た形をした、大きくて見栄えのする葉をしていますので、観葉植物として室内で育ててみては如何でしょうか。8℃以上で冬越しできますので、大切に育てればいつか収穫できる日が来るかもしれません。気長にお付き合いしてみましょう。

お姫様のように大切に育てればいつか!カルダモンを楽しみましょう

カルダモンは日本では非常に栽培が難しく、上手に栽培できたとしても収穫量も少ないので、スパイスとして利用することを夢見て育てるには不向きかもしれません。そんなカルダモンは、ショウガ科の植物らしい爽やかな香りを持ち、口臭予防や疲労回復・消化促進・去痰・健胃に効果を発揮します。効果や香りを利用してカレーによく用いられますが、クッキーやパウンドケーキなどの甘いお菓子とも相性が良く、甘味以外に別角度からの高貴な香りを纏わせることができます。また飲み物にも利用され、インドや中東のチャイには欠かせません。中東ではコーヒーを淹れるときにカルダモンの香りを活かし、お客様をおもてなしします。日本ではカルダモンを収穫するのは難しいですが、育てている方も少ないので、レアな観葉植物としても楽しんでいただけると思います。カルダモンを愛する方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。