私たちの身体は食生活や生活習慣により、日々少しずつ有害物質をため込んでいます。体外から摂取してしまう有害物質としては、食べ物・飲み物に含まれる化学物質や重金属類、体内では活性酸素が生成されます。デトックスとは、こういった有害物質を積極的に排出し、身体の内側から綺麗にすること。デトックスすることによっていきなり体調が良くなるといったことはありませんが、身体のめぐりが良くなるので、原因不明の倦怠感や頭痛・肩こり・冷え性の改善や免疫力向上・アンチエイジングや美肌に効果が期待できます。
近年人気のパクチーは、水銀・ヒ素・鉛・カドミウムなどの有害金属を排出する作用があり、デトックス効果が高いハーブとして知られています。そんなパクチーと秋に旬を迎える食材を組み合わせて、季節の変わり目においしくデトックスを叶えるレシピをご紹介します。
目次
食物繊維でプラスデトックス「きのこと鶏ささみのパクチースープ」
秋といえばきのこ類。きのこ類は食物繊維が豊富で、腸の中で有害物質を吸着し、便といっしょに排出する働きがあります。パクチーと組み合わせ、Wでデトックスを叶えます。鶏のささみを使いますが、ささみからはあまり鶏の出汁が出ないので、鶏がらスープの素をプラスして補います。
きのこと鶏ささみのパクチースープ
- 鍋に水500mlを入れ、筋を取った鶏のささみ1本・生姜のスライス1枚を入れて茹でます
- 火が通ったら生姜・ささみを取り出し、ささみを食べやすい大きさに割きます
- ささみの茹で汁は丁寧にアクを取り、鶏ガラスープの素小さじ2・ナンプラー大さじ2~3を加えて調味します
- しめじ・まいたけ各1/2株は石づきを取って割き、エリンギ1本は長さを半分に切ってから割きます
- パクチー1株は根をキレイに洗って刻み、茎・葉はざく切りにします
- フライパンにきのこ類を入れて中火で熱し、きのこ類が汗をかいてきたら油適量・パクチーの根・好みで青唐辛子を加えて炒めていきます
- きのこ類に火が通ったらもやし1/2袋・塩一つまみを加えてさっと炒め合わせ、すべてを鶏ガラスープに加えます
- 器に盛り、パクチーの茎・葉を加えて出来上がり
好みでレモンを添えて絞りながら食べたり、フォーを加えてもおいしいです。
かぼちゃのビタミンACEで美肌も叶える「かぼちゃのパクチーサラダ」
夏から初秋にかけて収穫の最盛期を迎え、冬まで食べられるかぼちゃも食物繊維が豊富。体内でビタミンAに変わるβカロテンやビタミンC・Eは、抗酸化作用と共に美肌にも効果的です。
かぼちゃのパクチーサラダ
- かぼちゃ1/4個は小さく切り、柔らかくなるまで茹でるか蒸かしてマッシュします
- 紫玉ねぎ1/4個はみじん切りにし、水にさらして辛味を抜きます
- パクチー1株はざく切りにし、アーモンド5粒はフライパンで乾煎りしたあと、砕いておきます
- ベーコン2枚は短冊切りにし、油なしのフライパンでカリッと焼きます
- すべてをボウルに合わせ、塩・黒胡椒で味を調えます
- フライパンに油をひき、クミン・ブラウンマスタードシード・フェヌグリーク各小さじ1/2を入れ、弱めの中火で熱していきます
- スパイスがパチパチはねて香りが立ってきたら、みじん切りにしたにんにく1片を加えて炒め、火を止めます
- フライパンの中身を油ごとすべてボウルに加え、まんべんなく混ぜたらできあがり
クラッカーや軽く焼いたトーストを添えていただきましょう。
「食欲の秋」が始まる前にハーブでデトックス!
朝夕の風に涼しさを感じるこの季節、夏の内臓疲れを秋に持ち越さないためにも、そして元気に冬を迎えるためにも、季節の変わり目のデトックスは有効です。最近なかなか疲れが取れないな・・・という方は、一度しっかりデトックスに取り組んでみると良いかもしれません。また有害物質は、脂肪にため込まれやすいといわれています。そのため、ダイエットをしているのに成果が出ないという方にもおすすめです。秋の入り口にしっかり身体をリセットし、元気に「食欲の秋」を迎えましょう。