マジョラムはイタリア料理に欠かせないハーブ・オレガノと香りが似ているスパイスです。それもそのはず、昔はマジョラムの事を“スイートマジョラム”オレガノは“ワイルドマジョラム”と呼ばれていたんだそうです。香りが似た両者ですが、マジョラムの方が香りが甘く、タイムのような洗練されたスパイシーさも伴います。

そんなマジョラムは、料理にどのような使い方をするのでしょうか。マジョラムの効果効能と合わせ、マジョラムの賢い使い方をご紹介します。

肉料理に欠かせない香りのスパイス・マジョラム

マジョラムは「肉のハーブ」とも呼ばれ、ひき肉・レバーなど臭みがある部位の肉や羊肉・魚の臭み消しに利用されます。そのためパテやミートローフ・ソーセージに利用され、またタイムやローズマリー・バジル・オレガノなど、様々なハーブとの相性が良いので、他のハーブと一緒に香草焼きにも使われます。

イタリア料理などハーブを多用する地域の料理では、こうして他のハーブと組み合わせて肉料理に使われます。そんなマジョラムはビタミンAが豊富なので、フレッシュなマジョラムが手に入ったら、肉の油を活かした調理をすることでビタミンAの吸収率が良くなります。ぜひお試しくださいね。

スパイスの相乗効果で極上の香りに、エルブ・ド・プロヴァンス

マジョラムは肉の臭み消しだけでなく、食欲をそそる良い香りを活かして、野菜・豆の煮込み料理やスープの風味付けに利用されます。マジョラムは身体を温めるうえ鎮静作用があるので、スープに加えると心もカラダも緩む一品に仕上がります。

また、マジョラムは南フランス・プロヴァンス地方の香り高いミックスハーブ「エルブ・ド・プロヴァンス」に混ぜて使うこともあります。“エルブ”は“ハーブ”という意味で、プロヴァンス地方に自生するハーブで構成されます。ブレンドは各家庭によって違い、基本的にタイム・ローズマリー・セイボリー・マジョラムを同量混ぜ、少し少なめにセージ・バジルを混ぜたら出来上がり。

ともすると淡白になりがちな野菜や豆の煮込みやスープに加えることで、ハーブの香り華やかなごちそうに。ミネストローネにも豊かな香りのコクを与えてくれます。また、魚の煮込みやスープにはこれにディルやフェンネルを加えると、精錬された香りが楽しめます。

マジョラムの香りをバターやオイルに溶かして活かす

マジョラムはフォカッチャやピザにも使われるハーブですが、マジョラムの香りをオイルに移したハーブオイルを用意しておけば、パスタ・ピザの仕上げにひと振りしたり、カリッと焼いたフランスパンにおろしにんにくと添えるだけで、簡単に香りを楽しめます。

作り方も簡単で、オリーブオイルにフレッシュマジョラム・鷹の爪を1週間ほど漬けるだけ。この時マジョラムはオリーブオイルに完全に浸った状態にしておいてください。

フレッシュマジョラムが手に入らない場合は、ドライマジョラムでハーブバターにしましょう。室温で柔らかくしたバターにマジョラム・黒胡椒を混ぜ、ラップで包んで成形して冷蔵庫で固めれば出来上がり。

使う分だけナイフで切って使い、ステーキや焼き魚にパスタにトーストに、塗るだけでマジョラムとバターの豊かな香りが広がります。

洗練された優しい香り、マジョラムを楽しもう

マジョラムは古くヨーロッパでは、愛情を深め幸運を運ぶハーブと言われていて、結婚する二人にマジョラムの花冠をかぶり祝ったそうです。

他にもマジョラムはリラックス効果を利用し、ハーブティーに少量ブレンドされることがあります。そんなマジョラムで幸運を呼び込み、笑顔の毎日を送りましょう。