ピザにスパイスやハーブは最早つきもの。ベーコンやアンチョビ、チーズなどのクセを抑え、淡白な具材のピザには素晴らしい香りを与えてくれます。市販のピザもスパイスとハーブをプラスすることで、ぐっと本格的な香りが立ち上ります。
そんなピザにおすすめのスパイスとハーブを5種類、ご紹介いたします。
目次
ピザに欠かせない甘く香ばしい香り・バジル
トマトとの相性が良く、イタリア料理に欠かせないバジルは、ピザにも欠かせません。フレッシュバジルならそのままトッピングにしても良いですし、ちぎって散らせばさらに香りが出やすくなります。ドライバジルは香りや成分が凝縮されていますので、ほんのひとつまみで爽やかな甘い香りを醸し出します。
またバジルはシソ科のハーブなので、少量なら和風ピザにも利用できます。たらこや明太子のピザに少量振りかけると別角度からの香りを与え、風味の幅が広がります。
本格イタリアンピザに欠かせないハーブ・オレガノ
バジルと組み合わせて使うことの多いオレガノもまた、ピザに欠かせないハーブです。バジルだけでなくオレガノも加えることで、ほろ苦さを伴う爽やかな香りが加わり、味に奥行きを与えます。バジルのような華やかな香りではありませんが、強い香りは料理の香りを力強く下支えします。
また、バジルの香りが強すぎると感じた時に、調整役として加えると、バジルの香りを抑えられます。
ピザに万能!ガーリック唐辛子オイル
ピザに辛味をつけたいけど、タバスコの酸味は加えたくない、そんな時におすすめなのが唐辛子オイルです。唐辛子をオリーブオイルに漬けて辛味を移したもので、タバスコのように酸味がなく、塩味もないものが多いので、種類を選ばず様々なピザに利用できます。市販されているものもありますが、漬けるだけなので簡単に手作りすることが出来るのも魅力です。
作り方は、鷹の爪8~10本をオリーブオイルにつけておくだけ。オイルが赤く変色すれば使えます。鷹の爪の量は1本の大きさにもよりますので、好みの量に変えてください。1週間ほどで使えますが、鷹の爪を細かく切ったチリピースを使ったり、オイルごと加熱することでもっと早く使えるようになります。加熱する時にみじん切りのガーリックを加えてフライドガーリックにし、そのまま一緒に漬ければ香りがさらに良くなりますし、他にもローズマリーを一緒に漬ければ高貴で爽やかな香りが加わります。パスタにもおすすめのオイルです。
クミンでトルコ風薄焼きピザに!
トルコにはひき肉を使った「ラフマジュン」という薄焼きピザがあります。ピザ生地にひき肉・トマト・玉ねぎなどを炒めた具材をのせてオーブンで焼くのですが、この時に使われるスパイスがクミンや鷹の爪です。
クミンを加えるとピザに爽やかなほろ苦さを加えることが出来るので、油の多い具材やラムなどのクセのある具材がさっぱり仕上がります。クミンはダイエット効果が高く、胃を守り消化促進に効果的なので、ピザを作るときにぜひ加えておきたいスパイスです。他にもトルコ風に仕上げたいときは、スマックというスパイスがおすすめです。
ピザに甘く爽やかなほろ苦さを・フェンネルシード
イタリアンソーセージにはガーリックやブラックペッパー・イタリアンパセリといったスパイスやハーブが使われていますが、このソーセージの臭みを消し独特の甘い香りと苦みを与えてくれるスパイスがフェンネルシードです。
フェンネルシードはこってりした料理によく合い、イタリア料理など意外と地中海料理全般によく使われるスパイスです。使い方のコツはシードのまま使うのではなく、ミルなどで粗くすりつぶして使うこと。粗く砕くことで少量でもまんべんなく風味が行き渡ります。
スパイスとハーブでピザに香りの躍動感を!
ピザにこれらのスパイスとハーブをプラスすることで、例え市販のピザでも本格的な風味に、より立体的なおいしさを味わえます。華やかな香りが躍るピザは、それだけで非日常を演出します。様々なスパイス・ハーブを使って、オリジナルピザを楽しみましょう。