皆さんはタイムと聞くと、肉料理や煮込み料理に清涼感を与えるハーブ・タイムを想像するかもしれません。そんなタイムにはたくさんの種類があり、その一つがクリーピングタイムです。

クリーピングタイムは通常、ハーブとして料理に利用することはありませんが、葉に爽やかな香りがあり、5mmほどの小さな花がこんもりと手毬状に咲く姿は、見ている者の心を和ませてくれます。

そんなクリーピングタイムは繁殖力が強いので、ガーデニング初心者の方にもおすすめ。お庭を華やかに彩ってくれるクリーピングタイムの育て方のコツや楽しみ方をご紹介します。

クリーピングタイムの植え付けや準備

クリーピングタイムを種から育てる場合、種まきに適した時期は4~5月か9月。種が非常に小さいので被せる土はごく薄く、流れてしまわないようにそっと水を撒くか、ポットで育てる場合ポットの底から吸水できるようにしましょう。

用意する土は弱アルカリ性で水はけのよい土がおすすめ。種まきの2週間前に、小粒の赤玉土に腐葉土や川砂などを混ぜ込み水はけを良くした土に、苦土石灰を混ぜて中和した土を用意します。種まきの前に少量の緩効性化成肥料を混ぜたら、土の準備完了です。準備が面倒な方は、市販のハーブ用土や草花用土を用意しましょう。

日当たりの良い環境なら鉢植えでも地植えでも育てることができますが、夏の強すぎる日差しを嫌いますので、心配な方は鉢植えで夏の日差しを遮りながら育てましょう。地植えする場合、日当たりの良い場所で背丈のある木の根元で育てると、適度に日差しを遮ってくれるのでおすすめです。

また、クリーピングタイムは多年草なので、鉢植えで育てる場合は根が回ってきたら、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。植え替えに適した季節は夏と冬を避ければいつでもできます。植え替えのタイミングでお庭に地植えしても素敵ですね。

夏のお手入れに注意!クリーピングタイムの育て方のポイント

ハーブは寒さに弱い品種が多いですが、クリーピングタイムは耐寒性が強く、根が元気であれば-10℃での環境でも育てることができるといわれています。逆に夏が苦手。地中海沿岸のカラッとしていてやせた大地に生息していますので、やや乾燥気味に育てることがポイントです。花期が終わり梅雨に入る前にバッサリと切り戻しをし、風通しを良くしてあげることで、夏場の多湿対策になります。切り戻しは大胆に。混み合っている箇所を刈り込むか、状況によっては1/2程度の位置までバッサリと切り戻してしまって構いません。

また、乾燥気味に育てたいので、地植えの場合はほぼ水やりの必要はありません。あまりにも乾燥が続く場合のみ、水やりをしましょう。鉢植えで育てる場合、表面の土が乾いてきたら、お水をたっぷりと揚げてください。

環境に馴染めば、もともとやせた土地に育つハーブなので、特に肥料は必要ありません。元気がない場合のみ、生育期にあたる春と秋に少量の緩効性化成肥料を置き肥しましょう。丁寧に育ててあげれば、毎年4~6月の間、可愛らしい花姿を見せてくれますよ。

ピンクの絨毯に癒される!クリーピングタイムの楽しみ方

クリーピングタイム地面を這うように広がる特徴があるので、順調に育って来たらお庭のグランドカバーにすると、まるでピンクの絨毯がふんわり広がったような景観を楽しめます。葉がこすれるたびに良い香りがするので、風に乗ってお庭中が爽やかな香りで満たされたら素敵ですよね。香りの優雅さと花姿の可愛らしさを楽しみに、クリーピングタイム栽培に挑戦してみてくださいね。