料理に辛味のアクセントをつけ、食欲をそそる鮮やかな赤い色を付けてくれるチリペッパー。そのままでもおいしい料理に辛味をプラスすることで料理に別の表情を与え、そして料理に別の表情を与えることは、その料理を食べたときに感じるおいしさの幅を広げてくれます。チリペッパーは、ただ料理を辛くすることだけが目的ではなく、「おいしさの相乗効果」をもたらしてくれる可能性を秘めているのです。

そんなチリペッパーの効果を活かした、賢い使い方をご紹介します。

すべての食材に相性抜群!料理に辛味をプラス

まずチリペッパーの使い方で一番有名なのが、料理に強い辛味をつけることです。

料理に辛味をつける場合、胡椒や唐辛子、一味唐辛子や七味唐辛子・柚子胡椒など、様々な選択肢が浮かぶと思うのですが、チリペッパーは乾燥した唐辛子を粉末状に挽いたものなので、塩分が含まれておらず香りも控えめ。そのため料理の味や香りを邪魔することなく、ストレートに辛味だけを与えることができます。

また、チリペッパーの特徴は辛味に特化しているので、どんな食材にも合わせることができるのも魅力です。

タイミング自由自在!パウダーを活かした使い方

チリペッパーは唐辛子や一味唐辛子と違い細かいパウダーなので、辛味が広がりやすく、料理全体にムラなく辛味をつけたいときにおすすめです。また、食材に馴染みやすく熱に強いので、下ごしらえの段階・調理の途中・料理の仕上げなど、どの段階からでも辛味をつけられます。

煮込み料理や炒め物のベースに唐辛子を使ったけど、仕上げに味見をしたら辛味が足りなかったことはありませんか?そんな時は唐辛子よりチリペッパーをプラスしたほうが、使用量が調節しやすく辛味もすぐに行き渡るので便利です。

ただし瓶から直接蒸気の上がった鍋に振り入れると、湿気が瓶の中に入ってしまったり、入れすぎてしまうことがあります。入れすぎを防ぐためにも、手やスプーンにとって、様子を見ながら加えましょう。

おいしさの幅を広げる!チリペッパーの使い方

チリペッパーの辛味は生物学的な味覚ではなく、口の中で感じる食感・痛覚・温覚などの「感覚細胞による複合的な味覚」であるといわれています。塩味・甘味・酸味・苦味・旨味といった、「舌で味わう純粋な味」に別角度からの「刺激を伴った感覚的な味」が加わることで、舌で味わうおいしさだけではなく、より立体的においしさを感じることができるのです。

例えば、甘味・塩味のバランスが取れた料理は、ともすると単調に感じられ、食べ進めていくうちに飽きてしまうことがあります。しかし酸味を加えると料理によっては相性が悪かったり、バランスが悪くなりすぎることもあるでしょう。そういった料理にチリペッパーのような別角度からの味わいを加えることで、味のバランスを保ったまま、適度な刺激がおいしさを引き立ててくれるのです。

カプサイシンパワーを活かしたチリペッパーの使い方

チリペッパーの辛み成分・カプサイシンには、血行促進作用・抗酸化作用などがあり、代謝を活発にしてくれるので効率的に身体を温めてくれます。そのため冬の寒い時期や冷え性の方は、スープやカレー・煮込み料理など、温かい料理に加えると良いでしょう。代謝が良くなることからダイエット効果も期待できます。また食欲促進作用・発汗作用もあるので、暑くて食欲がない時期にチリペッパーを使うと身体の熱を放出し、食欲が出ることで体力回復に効果を発揮します。

ただしカプサイシンは粘膜を荒らす可能性があるので、食べなれない方が大量に摂取すると危険です。お好みに合わせてチリペッパーの量を加減し、適度な辛味や風味による様々な表情をお楽しみくださいね。