ゲンノショウコは、日本では江戸時代より生薬として生活に根付くハーブです。全国各地の野山に自生し、北日本から東日本にかけては白色の花が、西日本には赤紫色の花をつけます。

自生しているのだからわざわざ育てなくても・・・と思うかもしれませんが、実はゲンノショウコの葉はキツネノボタンやトリカブトといった毒草に似ているため、花期以外での野山からの採取は注意が必要なのです。

そこで安全にゲンノショウコを楽しむために、家庭菜園に挑戦してみませんか?ここではゲンノショウコの育て方や、日本古来からの利用法・効果効能などをご紹介します。

ゲンノショウコの準備や植え付け

ゲンノショウコは丈夫で育てやすく、草丈も30~50cmとそれほど大きくならないため、地植えでもプランターでも簡単に育てることができます。

種まきや苗の植え付けに適した時期は、3~4月の春か、9~10月の秋。鉢植えで育てる場合、山野草用培養土を用意すると安心です。自分で土作りをする場合は、水はけがよく少し湿り気のある土にするため、赤玉土・鹿沼土・軽石を同じくらいの割合で配合したものを用意します。日本の野山をイメージすると良いでしょう。

地植えの場合、生育が旺盛で地表を這うようにして広がりますので、地植えする場所の土をよく耕し、深さ50cmくらいまで板などで囲いをして、近くにある植物を侵食しないようにケアする必要があります。庭の土が粘土質の場合、川砂などを混ぜて水はけを良くすると良いでしょう。

ゲンノショウコの種まき

準備が整ったら種が重ならないようにまき、薄く土を被せたらたっぷりとお水をあげて、発芽を待ちます。発芽するまでは表面の土が乾いたら水をあげるようにし、発芽すれば地植えの場合は特に水やりは必要ありません。

鉢植えの場合、表面の土が乾いたら鉢底から水が出るくらい、たっぷりと水をあげます。乾燥しすぎると茎が堅くなり葉は小さく、草丈も大きくなりませんので注意しましょう。

ほぼ放任で世話いらず!ゲンノショウコの育て方

ゲンノショウコは、日本の野山に自生するハーブなのでほとんど手間がかかりませんが、夏の強すぎる日差しや高温多湿を嫌いますので、地植えの場合育てる場所に気をつけましょう。おすすめは、日当たりの良い場所から半日陰。午前中はさんさんと太陽が降り注ぎ、午後からは日陰になるような環境が理想です。

多湿対策は、生長して葉が混み合ってきた時に、間引きをして風通しをよくしましょう。風通しを良くすることで病害虫予防にもなります。

肥料はなくても育ちますが、まだ小さかったり元気がないときは、4月・5月・10・11月に、少量の緩効性肥料を置き肥しておくか、薄い液肥をあげると良いでしょう。

また鉢植えの場合、1~2年に1度植え替えが必要となります。植え替えにおすすめの時期は春なら2月中旬~4月上旬、秋は10月上旬~11月下旬まで。株分けして増やす場合も、この時期がおすすめです。

家庭の整腸薬!ゲンノショウコ活用術

ゲンノショウコは古来より土用丑の日に薬草採りが行われ、この時期が最盛期。漢方の利用には、花が咲いている7~9月に地上部をすべて刈り取り、水洗いをして風通しの良い半日陰で乾燥させます。

この部分を煎じたお茶は、下痢や便秘に効果的。優れた整腸作用があるほか、生理痛や健胃作用もあります。またこのお茶でうがいをすると、扁桃炎や口内炎・歯茎の腫れにも効果を発揮します。

しかし、苦味があるので飲むのは苦手、という方は、入浴剤としても利用可能。冷え性やしもやけ・あせもの改善におすすめです。夏の暑い盛りに、葉を天ぷらにして冷たい蕎麦やそうめんと一緒にいただいても良いですね。