胃を守り消化吸収を助け、ダイエットやガン予防にも効果的といわれるクミンは、インドなどのアジアから中近東・ヨーロッパといった、幅広い地域で料理に用いられるハーブです。その芳ばしい香りと舌をさっぱりさせる爽やかな苦味は、食材の味を引き立て他のスパイスとの相性も抜群。カレーにはなくてはならないスパイスです。

そんなクミンは僅か3か月ほどで収穫することができ、気軽に育てられるハーブとして家庭菜園初心者にもおすすめ。ここではクミンの育て方や収穫・利用法をご紹介します。

クミンの植え付けや準備

クミンの苗はあまり販売していない上、ハーブの中では比較的種の発芽率が良いほうなので、種から育てましょう。種まきに適した時期は3~5月と9~10月、15~20℃前後で発芽します。古い種であったり発芽に不安があるなら、水にキッチンペーパーを浸したものの上に、クミンの種を半日~1日置いてから撒きましょう。

クミンは日当たり良く、やや湿り気のある土を好みます。土は弱アルカリ性の肥沃な土がおすすめなので、砂を混ぜた土に苦土石灰を施し、種まき前には元肥を混ぜておきましょう。

条件を満たせばプランター・地植えどちらでも育てることができますが、暑さに弱いので夏場にあまり日当たりのよすぎる場所は避けたほうが無難です。

種をまいたら薄く土を被せ、発芽するまではたっぷりと水やりをします。遅くとも1週間ほどで発芽しますので、楽しみに待ちましょう。

暑さと乾燥を嫌う!クミンの育て方のポイント

クミンは暑いのも寒いのも苦手。クミンを毎日の食事に欠かさないインドでは、クミンは秋から冬に育てられるのだとか。そのため気温が15℃を下回らないようにし、30℃を超えない環境が理想です。

またハーブは蒸れを嫌い、乾燥気味で育てるほうがうまく育つ品種が多いのですが、クミンは乾燥を嫌うので、土が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。日当たりが良く、水が過不足なく与えられていれば、特に追肥も必要ありません。

そんなクミンに唯一注意が必要なのは、植え替えが必要な場合です。クミンは大きくなると30cmほどの高さになるので、小さなポットで育てていた場合植え替えが必要になりますが、非常に移植を嫌います。できれば初めから大きめのプランターや地植えにし、間引きながら育てるのが理想ですが、どうしても植え替えが必要な場合、株の高さが10cmを超えたら根を傷つけないようにそっと植え替えましょう。

クミンの収穫とおいしい利用法

クミンは収穫までが早いハーブで、種をまいてから開花・収穫まで約100日で終了するといわれています。

そんなクミンの収穫は、開花し結実したあと、枯れ始める頃根元から刈り採ります。収穫したらクミンの株を束ねて、完全に乾燥するまで陰干しにしておきましょう。

全体が完全に乾燥したら束ねた株ごと大きな袋に入れ、上から軽くたたくと房から種が袋に出てきます。種は再度よく乾燥させてから、スパイスとして保存しましょう。

クミンを使った料理はカレーが一番有名ですが、他にもにんにく・鷹の爪と一緒に葉野菜と炒めればネパール風炒め物・葉野菜のタルカリに、マスタードシードと一緒にかぼちゃやサツマイモと炒め煮にすればインドのお惣菜・サブジに、ひき肉に混ぜ込んで焼けばトルコ風肉団子・キョフテなど、多国籍な料理に利用できます。

何より自分で収穫したクミンシードで作るカレーの味は格別。ぜひ挑戦してみてくださいね。